ページ

(梅仕事).UME.Magicについて


(梅仕事).UME.Magicについて

基本は梅干しを作ることについてのメモです。毎年の繰り返しですが、少しずつ違いがあります。学習?。

梅干し以外の梅の利用についてもチャレンジします。

毎年の梅雨のころに梅仕事が始まり、秋を迎えると一段落です。

梅酒の関連で、他の果実酒についても試行錯誤を記録していくことになります。

保存容器など道具類も検討したことを記録します。

樹木・花木として梅についても調べてメモにします。



サイトのアクセス状況を見ると、梅雨が気になる毎年6月ごろから訪問者が出てきて、秋の気配が始まる9月頃から訪問者がいなくなります。面白いものです。



構成の見直し

その日の梅仕事(実際の作業のほかに調べものや検討考察なども含む)をメモしただけですが、ページが増えると見づらくなります。構成を工夫する余地があります。

今年の反省(2013秋)


今年の反省(2013秋)

梅仕事。今年は手を広げてクオリティを落したような気がする。

梅醤油は500グラムで十分。

カリカリ梅は最初からそんなに好きじゃないから作る意味も無かった。もうやめた。

梅酒と梅干しだけで十分だ。

梅シロップも甘いだけで、量的には少なくてよい。梅酒のソーダー割で代用できるだろうか?これは無理だな。これお1キログラムで十分。糖分(グラニュー糖か氷砂糖を砕いたもの)は少なめにして最初から冷蔵庫で作ること。蜂蜜の味はいやらしいので少なめに入れる。空気を遮断できる程度。

梅ジャム。リサイクル発想のものは有効活用のように見えて結局全体が無駄。使いまわしで美味しいものができる訳がない。変わった味のものが出来るだけだ。梅ジャム作るなら完熟梅からしっかり作る。結構、すっぱいので、量は少なくすること。1キログラムで十分だろう。

蜂蜜漬け。必要なし。相当研究しないとお菓子には出来ないね。

梅味噌。止めよう。もてあますに違いない。

2013/09/26

炭酸マジック


炭酸マジック

以前、NHKの「ためしてガッテン」という番組で炭酸水の味覚的あるいは健康的効果について紹介していた。適度な炭酸水は健康にいいらしいが、一気に500ミリリットル以上も飲めば胃を冷たくして活性化に逆行。当然と言えば当然だが、夏の暑い日にはペットボトル1本くらいは平気でのめるので要注意。だって、炭酸水はガスが抜けたら不味いのでペットボトルは一度開けたら最後まで飲みたくなる。

毎食、150ミリリットル(グラス1杯)くらいが適量らしいから、1日で飲み干すくらいのペースでいいだろう。強くキャップを閉めて冷蔵庫に戻す。

-

炭酸マジック効用

(1)飲用。消化器系(胃腸)を活発にする。
(2)シップ。毛細血管の血流を活性化する。血流が悪くて組織が壊疽しつつある場所に脱脂綿に浸すなどしてあてがう。足先なら足を炭酸水に浸ける。
(3)炭酸割り。飲み物に入れて楽しむ。アイスコーヒーなど。冷たい飲み物なら何でもいいだろう。
(4)炭酸フルーツ。炭酸果物。ソーダーフルーツ。ソーダー果物。

-

炭酸スイーツ

  • 小さな果物:
    ZIPLOC(ポリ袋)に洗って水気を払った果物を入れ、果物が浸る程度炭酸水を入れる。果物も炭酸水も予め十分冷やしておく。空気を追い出してしっかり封をして冷蔵庫に入れる。悪くしてガスが抜けるといけないのでポリ袋の口は必ず上を向くようにしておくこと。翌日にはフルーツポンチ風味の果物が楽しめる。
    -
  • 大きな果物(カット):
    ZIPLOC(ポリ袋)~冷蔵庫に収まりにくいサイズの果物は、洗ってから適当なサイズにカットして、小さな果物のように処理する。炭酸水は予め冷やしておく。果物は可能な範囲で冷やしておく。このやり方では、果物の果汁が抜け出るので味は落ちるし、原形のものをカットして食べる醍醐味も失われる。
    -
  • 大きな果物(原形):
    ZIPLOC(ポリ袋)や冷蔵庫に収めにくいサイズの果物をそのまま炭酸水処理するにはドライアイスを使います。ドライアイスなんてどこで売っているんだろう。何と無く只でもらってくるものと思い込んでいる。クーラーボックスまたはそれに近い蓋のついたボックスまたは大きなポリ袋を使う。大きなサイズの果物をいれ、ドライアイス(板)を入れて蓋をする。揮発した炭酸ガスが抜け出せるように密閉しないこと。ポリ袋使用時はドライアイス(板)と直かに接触すると布でカバーするなど工夫すること。多分、(1泊2日)翌日には食べることが出来ると思うが、ものが大きいので安全をみて(2泊3日)翌々日の朝~お昼に楽しみたい。
    -
  • ZIPLOC(ポリ袋)フルーツポンチ:
    複数の好きな果物を洗って水気を切って適当なサイズにカットしてポリ袋に入れる十分浸る程度の炭酸水を入れる。炭酸水も果物も出来るだけ予め十分冷やしておくこと。空気を追い出してしっかり封をして冷蔵庫に。温かい果物と炭酸水を合わせるとガス抜けが早いのでトラブルの元になるし美味しくなくなるの注意。ドライアイスで冷やした果物利用も炭酸が補給されて面白い。好みで甘味料やアルコール類を追加する人もいるかもしれないが、味覚に自身が無ければプレーンな味を見極めてから味を変化させていくことを推奨します。
    -

梅酢漬け:新生姜(新ショウガ)2013



紅生姜

今年も出来た梅酢を使って梅酢漬けと考えたがどうも上手く行かない。漬物のことがまるで分かっていないようだ。

買ってきた新ショウガを洗っていきなり梅酢に浸して冷蔵庫に入れておいても紅生姜にはなってくれないみたいだ。手抜きも程度問題ということか。

鬼のレシピ?

サイトを見るとあちこちに決定版が並ぶが、色々ありすぎて何が基本的な要件かすら理解できない。紅生姜くらい単純なものがどうして幾つもレシピが存在するんだろう?。梅干しに劣らず実は奥深いものなんだろうか。んな訳ないでしょう。



紅生姜というとポリ袋パックに入った千切り状の赤い生姜を思い出すが、手作り紅生姜のイメージとは出来ない。っていうか作ってみようという気にならない。

どの辺が上がりのイメージ(目指す姿形)か画像をくってみると、タイトルの画像が出くわす。なかなか素敵ではないか。買えば簡単だけど、自分でもチャレンジしてみたい。買ったものと手作りしたものと比べることも出来そうだ。



<見よう見まねの"鬼レシピ">


  1. 新生姜の調達。スーパーに出たばかりの新鮮なもの。道の駅、JA直売所、農家直売所などが近くにあれば利用してみたい。
  2. 泥とか砂が付いていることは先ずないが冷水で丁寧に洗う。適当なサイズ・形にカットしていく。皮は剥かない。皮の部分が一番の味深い場所。
  3. 表面の水分を飛ばす。ザルに広げる。乾燥させるのは駄目らしい。心は雑菌がつき難いように。であれば、ザルに広げて水を切ってホワイトリカーを噴霧するのが良さそうだ。
  4. 酢に漬ける。一般的には塩で漬けるが、ベンチマークモデルでは特製の酢漬けとか。想像するに売り物の場合は甘い味付けが必要なので多分特製酢は<米酢・砂糖・みりん・酒・梅酢>のミックスと思われる。面倒嫌いが信条なら、<米酢(6)・林檎酢(3)・砂糖(1)>ぐらいで手を打とう。さっぱりさせるなら砂糖は入れない。
  5. 酢漬けは2泊3日。ポリ袋に入れる。空気は追い出す。冷蔵庫。
  6. 酢から取り上げたら、梅酢に漬ける。酢は使い回し出来るらしいが何に使うのか?。生姜風味で美味しいので酢の物、ドレッシング、用途は広い。
  7. 梅酢はひたっと浸る程度。量が足りないので無駄遣いしない心。その分、毎日、天地を入れ替えてやる。水が上がってたっぷりになれば天地替えは不要。梅酢に漬ける期間は、7泊8日。土曜日に漬けたら次の土曜日に引き上げるイメージ。多少前後しても構わない。
  8. 半日の天日干し。直射日光なら2時間でも良い。直射が無理なら外風にあてて4時間程度。
  9. 再び赤梅酢で漬け込む。容器は密閉ボトルを使う。揉み紫蘇を上に乗せる。何が何でも真っ赤にするのだ。蓋をする直前にホワイトリカーを十分噴霧しておく。冷蔵庫または冷暗所に2週間。いくつかの小振りのボトルを利用したい。なるべく空気を入れないように満タンに近いようにする。順々に開けて食用していく。

(梅仕事)砂糖が焦げる温度


(梅仕事)砂糖が焦げる温度

ジャムなど砂糖を温めるときは、砂糖を焦がさないかにとても神経を使います。一度焦がせば、好ましくない味と匂いが混じりこんできて悪い時は全て台無しの事態になります。

かと言って低温では砂糖の溶け具合が不十分で調理途中の状態のままになりかねません。
  1. 常温(20度~30度):空気中の水分を吸収し自然溶解。
  2. 低温加熱(60度~70度):内部から気泡を出し、強制溶解。
  3. 100度前後:連続的に泡が出て煮立つ。沸騰状態。シロップ状になる。
  4. 150度前後:黄金色に着色。球礼するとベッコウ飴。
  5. 180度前後:焦げる。こげ茶色に変色。少量のお湯でカラメルソース。
(注意事項)
  • 鍋(なべ)の中の温度は均一ではありません。100度前後にしたつもりでも直接熱を受けている場所では既に200度に近いこともあります。良くかき混ぜるのは基本ですが、鍋の底面に付着した砂糖はやはり焦げ始めます。
  • 特別な目的を持たない限り、湯煎(ゆせん)方式を採用すべきです。低温加熱の場合は蓋をしないで湯煎します。100度近くまで持って行きたい時は外鍋も内鍋も両方とも蓋をします。外鍋だけ蓋をすると水滴が入るので行けません。内鍋だけ蓋をすれば高めの低温加熱が可能でしょう。
  • 湯煎しても水分は逃げていきます。油断すると必要以上に煮詰まってしまいます。特別な意図が無い場合は必ず内鍋の蓋をします。
  • ジャムの場合は焦がし砂糖、カラメルソースなどは必要ありませんから、必ず湯煎を使います。
  • ジャム(梅ジャムなど)を保存ビンに詰め替えた後、殺菌の湯煎を行います。形状的に可能であれば外蓋をして温度を100度近くまで上げます。さっき入選は短時間で終わらせてください。
  • 殺菌湯煎後は時間を掛けてゆっくり冷やし、透明感を出すようにします。

梅シロップの梅ジャム(修正レシピ)


梅シロップの梅ジャム(修正レシピ)

時間を掛けないで作ったが満足度が低い。出来損ないを作ってしまったようだ。反省を踏まえてレシピを修正する。


  1. 梅シロップで使った梅をカットして表皮と種を分けてから煮ると効率は良いが、味は悪くなる印象だ。むしろ、たっぷりの水でゆっくり時間を掛けて煮るほうが良い。無理やり混ぜて形を崩す必要も無い。急がば回れ。灰汁が出るなら取り除く。
  2. お湯を捨てる。梅エキスの出たお湯を捨てるのは残念だが捨ててしまおう。
  3. 梅を取り出してヘラでつぶして種を取り除く。
  4. 裏ごしする。計量する。仮に500グラムとする。
  5. 水100グラム(100ミリL)、砂糖400グラムを用意する。ピュアに拘る向きは水は不要。
  6. 鍋に裏ごしした果肉(500グラム)と水2分の1(50グラム)と砂糖2分の1(200グラム)を入れて弱火で煮る。
  7. しっとりしてきたら一度火を止めて、残りの水と砂糖を入れる。
  8. 再び弱火でかき混ぜながら煮る。煮詰める感じにならないように。焦がさないように。
  9. 焦がさないためには、大きな鍋にお湯を入れてその上で煮る(湯煎)。ピュアに拘る場合は水を入れないので、最初から湯煎方式が安心だ。
  10. 砂糖はグラニュー糖(や氷砂糖が癖がなくて果実風味をダイレクトに楽しめる。甜菜糖、黍糖、黒糖などはミネラルなど独特の風味があるのでユニークな味わいが期待できる。蜂蜜も利用も良いでしょう。

(梅仕事)裏漉し(うらごし)の道具


(梅仕事)裏漉し(うらごし)の道具

梅仕事でうらごしをすることはあるか。考えられるのは梅ジャム作り、梅味噌作り、の辺りだろう。果肉を口当たり良くスムーズに取り出すための裏ごし。硬い種と硬い表皮を分離するのだが、種は流石に手で取り除くしかない。問題は皮の部分の分離。

菓子つくりは主な材料が粉物(こなもの)だから、扱いは食感を意識したものになる。梅仕事も食感をスムーズに仕上げることが狙いとしつつも、先ずは硬い皮が問題だ。

皮ごと煮て皮を柔らかくして漉し入れるやり方と、皮についた果肉を取り込むに止め、皮は残すやり方だ。梅の風味・食感を楽しむなら漉し入れるやり方。純粋にエキスだけを楽しむなら皮の微塵が入らないように作業する。何れも気分の問題で明確に分離することは難しい。

梅仕事は道楽?

農家などが商売でやっている梅仕事と違って、普通の家の梅仕事は趣味と実益というより、完全に趣味道楽の範疇でしょう。買うより安いは大嘘で大概は高くつきます。

サイトを見ると素敵なデザインの「うらごし」があった。





金属製/ステンレス製のザルを裏ごしの道具に使うのは、面倒がりの主婦の裏技?。歩留まりが悪くて良くない。肌理(きめ)が粗い訳よ。料理は道具だ。

失敗したカリカリ梅の始末の付け方


失敗したカリカリ梅の始末の付け方

カリカリ梅を作ったつもりが全然カリカリにならない。あるのは只の梅酢漬け。しかも皮はやたら硬い。中はじゅくじゅく。どうやらカルシウムが果肉の奥まで達していなかったみたいだ。

卵の殻の量が少なかったか、塩分が多すぎたか、そういうことも失敗に繋がるようだ。完熟梅も失敗しやすい。塩分の加え方は3日3回に分けるなどするとシワができ難いらしい。この手法は砂糖を入れるレシピの場合も同じ。卵の殻は人によっては保存時も梅酢に入れたままにする様だ。

東北地方では(確認したわけじゃないけど)、青梅を割って果肉が見えるようにしてからカリカリ梅にするそうだ。理屈は合っている。カルシウムが果肉と接触しないとカリカリ梅は始まらない。どうせ刻んで使うのだから最初から切り開いて形を崩しても何も問題はない。

でも、メーカーが作る大粒のカリカリ梅はどのようにするんだろうね?。色は我慢できるが、基本的に大粒梅でカリカリじゃないとカリカリ梅に拘る人にはつまらない訳です。この場合ははちみつ漬けにしてお茶うけにしましょう。



さてと。来年どうするかはこれから工夫するとして、問題は今年の中途半端な作品だ。見事なリカバリーショットが打てるかどうか。ところがどこを探しても失敗作の始末の付け方については気合が入らないらしい。たかがカリカリ梅で失敗なんて論外なんだろう。馬鹿と言われている様なものだ。めげずに検討しよう。

  1. (梅酢漬けのまま)
    今のまま比較的早めに消費する。
  2. (長期保存)
    今の中途半端な梅酢漬けもどきでは保存が効かない。
  3. しかも、梅酢漬けは好む人もいるようだが食べると全然美味しくない。関東人の食べ物?。
  4. 梅酢を切るには土用干し(只の日干し?)をする。
  5. 土用干しの夜露作用で表皮が柔らかくなることを期待する。夜露が当たらなければホワイトリカーを噴霧してやる。
  6. (⇒普通に梅干しにする)
    無難なのは梅干しにすること。超減塩の場合は、減塩でない梅干しの梅酢に夜間だけ漬けてやる。ただし、他の梅干しと同居させない。カルシウムが悪さする可能性を予め防いでおく。
  7. (⇒砂糖漬けにする)
    減塩を利用して甘くする場合は、土用干しの後、蜂蜜・黒糖などに入れる。
  8. 但し、減塩のつもりが赤シソの塩揉みを入れたりして実際には減塩になっていないこともあるので1つ2つ食べてみて塩分の程度を見てから、普通に梅干しにするか、砂糖漬けにするかを判断しておきたい。

梅シロップで作る梅シロップゼリーと梅シロップ寒天


梅シロップで作る梅シロップゼリーと梅シロップ寒天



  • 寒天は分量を間違えると硬さが極端に変わるので、夏の冷たい菓子として作る場合は難しい。冬の和菓子の場合は少々硬くても美味しく食べることが出来る。梅シロップ寒天は冷菓なので"ぷるんぷるん"感は是非残したい。
  • 寒天を決して入れすぎないこと。硬さが不足する場合は軽く凍らせても良い。
  • 梅シロップを造るときに使った甘酸っぱい梅は流用しないこと。大きい実はバランスに欠けるし、皮は硬くて食感もよくない。入れるならほんの少量の果肉の部分。あるいは梅ジャムに作り直してから入れる。適当少量を形よく凍らせてから中に入れると面白い。その他のものとして甘く煮た小豆、餡なども面白い。


  • 植物性の寒天の方が健康には良さそうだが、ゼリーの方が扱いやすいようだ。
  • http://cookpad.com/recipe/1889966
  • このレシピはよく出来ているのにアガー?とゼラチンを両書きして返って分かり難い。親切が仇になっているね。レシピには潔さがある方がポリシーが明確で素人には助かる。あれもこれも言い始めたら何処から何処までキリがないかな。

(梅仕事)いくつかの留意点


(梅仕事)いくつかの留意点




  • 赤シソを茎から外すとき


梅干しの赤シソを単なる色付けに使い食用しないときは特に留意事項も有りませんが、梅干しと一緒に食用するとき、あるいは単独で他の具材と調理して食用するときは、シソの柄の部分の食感が問題になります。

買ってきたシソの葉のパックから葉を取り出すときは面倒ですが柄の部分も入れないように注意します。柄の部分は硬くて美味しくありません。なるべく茎から遠い位置で引き離します・引きちぎる。




  • 土用干しの仕舞い方


何時に土用干しを終了させるか。これは最終日は日光に当てないで夜露(朝露)を受けたあと、直ぐに取り込みます。ややしっとり状態で。梅干しザルから梅もシソもスムーズに表皮を傷めないで取ることが出来ます。


  • 土用干しの始め方


朝から始めればいきなり直射日光。梅の表面の塩分も固定される。夜から始めれば夜露の洗礼がきて、梅の表面の塩分が少し緩んでの直射日光になります。その差は気分程度かと思われます。

梅干しボトルは先入れ先出し?先入れ後出し?


梅干しボトルは先入れ先出し?先入れ後出し?

梅干しなんてそんなに食べるものでもない。漬け込みボトルもミニマムにしたい。漬け込みして直ぐは日向臭くて食べることが出来ないから「食べないボトル」が一つ。漬け込んで半年以上経過したら食べることができるから「食べるボトル」が一つ。計2つのボトルで回すようにすればいいでしょう。

"01"ボトル

奇数年(2013年など)の夏に土用干しした梅干しは01ボトルに入れる。これは約半年熟成させて日向臭さを抜いて、翌年正月から食用を開始する。

次の奇数年(2015年など)の夏に土用干しした梅干しは前の奇数年梅干しの上に乗せる。
  • このときに、古い梅干しも果肉の状況を確認することも兼ねて土用干しする。期間は適当。ボトルに戻すときに、好みに合わせて新旧梅干しの上下を決める。
奇数年には上に追加されるが、偶数年は変化無し。黙って食べ続ける。


"02"ボトル

遇数年(2014年など)の夏に土用干しした梅干しは02ボトルに入れる。これは約半年熟成させて日向臭さを抜いて、翌年正月から食用を開始する。

次の偶数年(2016年など)の夏に土用干しした梅干しは前の偶数年梅干しの上に乗せる。
  • このときに、古い梅干しも果肉の状況を確認することも兼ねて土用干しする。期間は適当。ボトルに戻すときに、好みに合わせて新旧梅干しの上下を決める。
偶数年には上に追加されるが、奇数年は変化無し。黙って食べ続ける。



梅干しを食べる順序

こんなことを考える人はあまり居ないでしょう。

上手に漬け込んだかどうかは、土用干しのときに一つ一つ触れば確認できる。①美味しそうに出来たものから食べるか、②美味しそうなものは残して失敗作から処分(消費)するか。ここが思案のしどころ。①の人は常に美味しいものを食べることが出来ます。②の人は常に今は我慢を続けます。

  • 上出来から食べる
    上出来の梅干しはふわっとしたソフトな感触。当然、この極上から食べ始めます。これは長期熟成なんてやっているとエキスが染み出て表皮も破れてろくなことありません。半年したら直ぐに食べることが出来るようにボトルの上に来るように入れます。
-
  • 不出来は長期熟成
    不出来の梅干しはゴツンとしたハードな感触。皮が硬くて齧るしかありません。こんなものは直ぐには食べません。長期熟成の対象です。ボトルの一番底において圧力と梅酢エキスが下りてくる環境におきます。こうすることで運が良ければ少しは食べられる梅干しになるでしょう。
-



  • (梅干し甕を使う)
    この方法論の素晴らしさは、透明なグラスボトルを使わないで古典的な梅干し甕を使うことも出来ることです。甕の場合は中の様子が分からなくなって、長年使うと何となく気持ち悪くなりますが、この方法論で2年ごとに適切に管理すれば常に納得の味を楽しむことが出来るようになります。


保存ボトル1つで済ます
  • 保存ボトルが1つのケース。梅干しの消費量が少ない家では梅干しを作る量も少ない。梅干し保存ボトルも1つで十分な場合も間が方は同じです。というか、更にシンプルです。
  • 今年つけた梅の土用干しのときに、保存中の梅も土用干しします。但し日中の直射は半日程度で陰干し、夜干しにします。好みによりますが、梅干しの赤い色が後退していたり水分(しっとり感)が足りないと思ったら梅酢に漬けてから干します。
  • 保存ボトルも綺麗に洗って日光消毒です。更にホワイトリカーを噴霧してボトル内の菌類を減らしておきます。
-
  1. 最初に、3日3晩の土用干しが終わった今年の梅干しで、出来の悪いものを一番下に入れます。
  2. 次に、1日2晩の土用干しが終わった昨年またはそれ以前の梅干しで、出来の悪いものを入れます。
  3. その次に、今年つけた梅干しで出来の悪くないもの・早く食べたいものを入れます。
  4. 最後に、昨年またはそれ以前の梅干しで、出来の悪くない梅を入れます。

梅シソの扱い方
  • 梅干しと一緒に漬けた赤シソの扱いは少し面倒。梅とシソを分離させるのが一番無難。生めと一緒に土用干しをしたら、別の容器に保管します。適当な調味料として利用します。
  • 梅干しと一緒に入れて、梅シソも少しずつ食べていくのは普通ですね。梅干しの上の乗せて梅干しが乾燥しないようにします。悪くしてカビが生えてもシソだけで済む可能性もあります。
  • 土用干しで乾燥させたシソを梅を入れる前に一番下に敷きます。これで梅から染み出た余分な水分、エキスを吸収します。
  • 梅の仕分け区分の目印に途中にも入れていいでしょう。神経質でなければ不要。
  • 後は一番上に入れます。要は一番底と一番上に入れます。
  • 作業中、適宜ホワイトリカーの噴霧で滅菌します。
  • シソの面倒なのは「美味しさ管理」。新しいシソは美味しい。古すぎるシソはドロドロで食べる気がしない。丁度いい加減は、好みもあるからそれぞれ都度都度の判断だろうが、半年くらいからせいぜい2年までではないだろうか。とすると、シソの管理手順は次の形になる。
  • 今年の新しいシソは土用干しをして一番下に入れる。
  • 去年のシソ(保存ボトルの底にあったもの)は土用干しをして一番上に置く。これは梅エキスも染み込んだ極上のシソです。極上のゆかりにしてもいいでしょう。梅干しの上のシソが梅酢で濡れた感じがよければ、軽く梅酢に浸してから乗せます。
  • それより古いシソ=保存ボトルの上にあったものは2年経過したもので、梅干しボトルには戻さないで、梅酢漬け・梅酢和えなどに使って早々に消費する。味は抜群の筈です。

梅黒酢を作る


梅黒酢を作る
  • 梅黒酢
梅黒酢なんてあまり聞かなかったが、スーパーに行って酢の陳列棚を眺めていると、黒酢のところに梅黒酢の作り方が書いてある。黒酢は健康食品らしい。本当に身体に良いの?。

梅なんて最初から酸っぱいのにそれを酢とあわせたら気が遠くなるくらい酸っぱいのではないか。だから、砂糖とか蜂蜜とかを入れて何とか飲み物に仕立てているようだ。

作り方:

青梅利用と完熟梅利用と2種類あります。



(青梅版)~すっきり味で夏を爽やかに~
  1. 青梅を洗い、灰汁抜きのため冷水に漬ける。時間は2時間~24時間。
  2. ヘタを取り、水気を拭き取る。自然乾燥。時間は10分~1時間。
  3. 容器に入れる。殺菌消毒したもの。シロップほど神経質になる必要はないが、乾燥させたもの。
  4. 梅1キログラムに対して氷砂糖300~500グラムを入れる。蜂蜜の場合は300~500ミリリットル程度。好みで加減する。複雑な味にする黒糖も選択肢の一つだ。しかし、青梅とマッチするすっきりした味わいには氷砂糖が適当だろう。
  5. 黒酢を入れる。梅が隠れる程度。多分、1リットル前後。
  6. 冷蔵庫に入れて1~2週間したら飲み始める。
  7. 夏場を乗り切る健康ジュースとして利用する前提で、梅の取り出し・濾過・低温熱処理は特に必要ないだろう。9月中には消費終了にする。


(完熟梅版)~円熟の味で秋冬を楽しむ~

  1. 完熟梅を良く洗い、ヘタを取り、水気を切って、暫く自然乾燥させる。
  2. 消毒し乾燥させた容器に入れる。
  3. 蜂蜜を入れる。完熟梅1キログラムに対して500ミリリットル程度。少し多めに入れる。
  4. 甘い味を好む場合は更に氷砂糖または黒糖を100~300グラム追加する。黒糖のミネラルは健康志向にもマッチするので、黒糖味が気にならなければ利用したい。
  5. (ここで注意)黒糖を入れたら黒糖風味になる訳ではありません。元々の完熟梅の味、黒酢の味、蜂蜜の味、黒糖の味がミックス熟成するので結局訳の分からない二度と再現しないであろう味になります。この複雑系の味を美味しいと思うか不味いと思うかは相性問題でしかありません。期待通りの味を狙う場合はこだわりは1点にして後はシンプル系を利用します。
  6. 黒酢を入れる。梅が隠れる程度はミニマムで容器の中に空気があまり残らないようにする。量的には約0.5~1.0リットル。大き過ぎる容器は好ましくない。
  7. 冷暗所または冷蔵庫に熟成保管。期間は1ヶ月~3ヶ月。泡が出たら危険信号、直ぐに冷蔵庫に移す。夏場は最初から冷蔵庫が無難。
  8. 梅を取り出し、濾過し、低温熱(60度C程度)処理を行う。
  9. 保存容器に入れて、冷蔵庫に保管する。低温熟成。期間は1ヶ月~3ヶ月。
  10. 炭酸水、水に氷を浮かべて、またはお湯で割って楽しむ。11月ぐらいから翌年2月くらいまでに消費する。

利用する黒酢
  • 基本は好みだが、好みがはっきりするほど黒酢を飲み分けていないのが普通だから、本場の高そうな黒酢を利用する。
  • 黒酢以外でも楽しむことが出来る。玄米酢・米酢など穀物酢は癖がないので美味しい。林檎酢は味的にマッチするので美味しい。
  • やはり日本で一番力を入れている鹿児島黒酢でしょう。少し高いです。いや、結構高い。生協の廉価版でも安くはないがこれ以上安いものはないので利用する。飲んだことが無ければ飲んで味を覚えましょう。
  • 上等ものの黒酢は数百ミリリットル数千円を楽に越えるので梅黒酢には使いません。味がマッチしない。加工しないで黒酢だけを水などで割っていただきましょう。


取り出した梅
  • 例によって、ジャムにするのが無難。
  • 好きな人はそのまま食べるらしい。
  • 蜂蜜漬け
  • 甘露煮:砂糖などで弱火・低温で煮詰める。

減塩梅干しの限界?調味梅干し


減塩梅干しの限界?調味梅干し

通販では減塩梅干がよく紹介されているが、殆どが調味梅干しだ。梅干しから塩分を抜いたらとても不味い。美味しいなんて口に出来るのは味覚音痴の人くらいだろう。


  • 昆布風味(昆布だけでは超減塩は無理)
  • 黒糖味(ただの砂糖漬け)
  • 紫蘇漬け(紫蘇では超減塩は無理)
  • 蜂蜜味(ただのはちみつ漬け)

減塩にこだわらないで美味しい調味梅干しを目指そう。


蜂蜜漬け

蜂蜜漬けは案外手ごわいです。

(梅干しから作る)
  • 一番乱暴なやり方:土用干しが終わって出来上がった梅干しをいきなり蜂蜜に沈める。
  • 少し工夫するなら、土用干しの間、夜露に加えて(夜露の代わりに)ホワイトリカーを何度か吹き掛けて表面の塩分を落しておく。
-

(普通のやり方・プラス)
  • もっとも保守的なやり方は、塩抜きをしてから水割り蜂蜜につけるもの。塩抜きは黙って水に漬ける、薄い塩水につける、低い温度で煮る、などあります。その時間も適当に。やればやるほど塩は抜けて味も落ちる。蜂蜜のままでは果肉の中に蜂蜜が入っていかないので水で割ってやります。砂糖も加える人もいます。
  • こだわる人は水割り蜂蜜に一旦漬け込んでから、再び引き上げて、今度は薄めていない普通の蜂蜜に沈めてやります。豪華な感じが演出できる。
-

(最初から蜂蜜漬けとして作る)
  • 塩の代わりに蜂蜜を使うやり方。梅シロップと同じですね。但し氷砂糖のようにエキスを搾り取らない分、残された梅も少しは美味しいのかもしれない。蜂蜜バージョンの梅シロップを作れば副産物で手に出来る。
  • こちらも引き上げてから再度蜂蜜に沈めるやり方もあります。
-

(梅酒のあとの梅を利用する)
  • 興味深いチャレンジとしては、梅酒に使った梅を蜂蜜に沈めるやり方。水割り蜂蜜または砂糖水に一度入れて、低温で煮てアルコールを飛ばしてから、蜂蜜に沈めてやる。多分、このやり方でいけるだろう。梅酒を造った段階で酸味が抜けて味がボケる場合は煮る時に酢またはレモン汁を入れてやる。

昆布風味の梅干し

自家製でということは我流でということだが、なかなかピンと来ない。でも、是非とも成功させたい。

いつ昆布を入れるのか?。"今でしょう"なんてね。
  1. 最初に塩で漬け込むときに一緒に昆布を入れる。
  2. または、梅酢が上がってきたら昆布を追加する。
  3. いずれも軽くホワイトリカーを噴霧して消毒する。
  4. 冷蔵庫なら入れるタイミングはどちらでもいいが、常温なら後者を選択。
  5. 使った昆布は土用干しの時に引き上げ、刻んで梅干しと合流させる。
  6. または、使った昆布は刻んで酒・みりん・醤油などで調理して別に食べる。梅風味の佃煮?。勿論、両方やってみてもよい。
紫蘇を入れない梅干しでやってください。微妙な味をミックスさせるとボケる場合があるためです。ミックスを試す場合は出来上がったものやってください。好みが明確なら一緒に漬け込んでOKです。


紫蘇漬け

これは普通の梅干し。既に記事がある筈。


黒糖風味

  • 黒糖の場合はカビとか菌に襲われる可能性があるので粉状のものを使うか、梅酢が上がってから入れる。ただ、減塩の場合は梅酢が上がりにくいので粉の黒糖を使うのが溶けるのが早く無難だ。
  • 発想を変えて、梅干しとして作った後に黒糖を乗せておくのも面白い。食べるときは黒糖を除けながら梅干しを取り出す。黒糖独特の変な味が顔を出さないので超手抜きのこちらのバージョンの方が美味しいかも知れない。

梅醤油・林檎醤油・ポン酢を手作りする


梅醤油・林檎醤油・ポン酢を手作りする

醤油に梅を入れたら、「梅醤油」と「梅のたまり漬け」が出来上がる。他にはどんなものを醤油に入れて楽しむことが出来るだろう?。醤油に林檎を入れるのは青森辺りではあるようだ。りんご醤油とかりんごたまりとか。手作りレシピは見かけないので何か問題があるのだろう。醤油に果実を入れる。果実醤油。これはポン酢醤油または単にポン酢のことだ。



梅醤油のアレンジ

  • 梅醤油は単に梅を醤油に漬けるだけ。簡単で成果の大きい素晴らしいものだ。梅醤油のアレンジもまた面白そうだ。

  • 梅醤油に好みで、以下のものを入れてみる。選択的に入れてもいいし、組み合わせて入れても良い。想定する保存期間が長い場合は低温殺菌処理をしておくこと。

  1. 昆布
  2. 鰹節
  3. みりん
  4. 蜂蜜
  5. レモンまたはレモン果汁



自家製りんご醤油

  • 実験的レシピ。何処にも適当なものがアップされていないので、適当に工夫してみる。林檎ポン酢と思えばいいでしょう。生野菜のドレッシングに使うか、鍋・煮物などに使うか、想定しているものによって加えるものの種類と量は適当に加減してください。

  1. りんご(紅玉または好みの品種)は良く洗いよく水気を切る。短時間乾燥させる。
  2. 適当にカットする。早く使いたい場合は摩り下ろす。皮・芯・種も気にしない。ヘタの部分の汚れは取り除く。
  3. 保存容器に、醤油、カットりんご/摩りりんご、鰹節、昆布、酒(日本酒またはホワイトリカー)。好みで、リンゴ酢、蜂蜜も。醤油とりんごは同量。他は適当。
  4. 1週間以内に濾過する。急ぐ場合は翌日または翌々日。
  5. 冷蔵庫に保管。
  6. 長期保存したい場合は低温処理から冷蔵庫へ。
  7. 生のものは1ヶ月くらいで使い切る。低温処理した場合でも3ヶ月くらいで使い切りたい。



自家製ポン酢

  • ポン酢は定義として柑橘類の果汁をベースにする。醤油5、レモン果汁1、柑橘類果汁4。昆布、鰹節を追加する。柑橘類は甘いので必ずしも必要で無いが酒、みりんを加えると落ち着いたより口に馴染みやすい味になるだろう。

  • 鰹節は長く入れておくと別の味も出てきそうだからせいぜい1週間ぐらいで引き上げたい。昆布もせいぜい1ヶ月で引き上げる。

  • 低温処理(60度~70度あたり)をする場合は、処理後直ぐに鰹節、昆布を取り出す。




みりん(味醂)

  • 甘くて苦手だが「みりん」の正体は何だろう?。今は調味料だが昔は酒として飲まれていた。4度程度。類似品もあるので、「本みりん」を選ぶ。

  • 梅仕事でも使えるのか?。梅醤油を作るときに、昆布と鰹節と酒(+本みりん)を加えて極上の調味料を作るのも面白そうだ。


実梅の大きさの選び方


実梅の大きさの選び方

先ずLサイズとか書いてあるが具体的にLサイズは直径何ミリから何ミリまでなどと明確な定義はああるのか

梅の大きさの定義

業界としての統一規格があるようだ。梅の実を仕分けする「選果機」というものがあって、規格に基づいて選果機の設定を行うようだ。

当然、梅の実は①完全球体ではないし、②硬さも、③重さも異なるから、仕分けの制度は限界がある。

規格どおりにやって、結果、あの農家は小さい梅を出すという評判がもでたりしたら大損になる。購入者は大きいのが混じっても気にしないが、小さいのが混じると、大損した気になるものだ。

だから梅農家としては規格どおりの設定では小さな梅が紛れ込んでしまい満足度を下げてしまうので、若干(2ミリ程度?)大きめになるように設定するのだろう。結果、あの農家は立派な梅を出荷すると評判を取った方がはるかに好ましいわけだ。



梅の大きさ規格

  • 4L 4.5cm~4.9cm未満
  • 3L 4.1cm~4.5cm未満
  • 2L 3.7cm~4.1cm未満
  • 3.3cm~3.7cm未満
  • 3.0cm~3.3cm未満
  • 2.7cm~3.0cm未満

梅の形が残る場合はサイズ大きい立派なものを選ぶ。勿論、程度問題です。好みのサイズの中で。

  • 梅干し:果肉を食べるので普通は大きい方がよい。
    (2L/3L以上)
  • 梅酒に残す梅:見た目の問題だから大きく立派なもの。引き上げて他に流用する梅ならM/Lでも問題ないだろう。また小さい梅ならではの違った風味も期待できる。
    (引き上げる梅:M以上、残す梅:2L/3L以上)
  • ジャム:ピュアな感じで作るなら果肉の厚い大きなもの。食感を楽しむまたは他の流用梅とミックスするなら中サイズの方が良いだろう。
    (ピュア型:2L・3L以上、ミックス型:M以上)
  • 梅シロップ
    :エキスを多く出して欲しいので果肉の厚いものが良い(筈)。しかし、大きいと発酵などトラブルも多いので初心者は中サイズの方が返っていい結果に繋がるだろう。
    (ベテラン:2L・3L、初心者:M・L)
  • カリカリ梅
    :単体で扱うなら小さいほうが扱いやすいというだけ。カットして使うなら果肉が取り易い大きいサイズの方が良い。とは言え、果肉の厚みを味わう訳でもないので重要度は低い。要するに何でも良いので余った梅の利用法の一つということ。
    (フリー)
  • 梅醤油
    :酸味を醤油に取り込む。サイズは重要でない。
    (フリー。但したまり漬け参照)
  • 梅のたまり付け
    :梅醤油から引き上げた梅。これを漬物(梅のたまり漬け)として楽しむなら、果肉の厚いものの方が良い。梅シロップのような扱いの難しさは無いので大きいものでも不安は無い。
    (2L以上)
  • 梅の甘露煮
    :大きいものほど見栄えがして良い。
    (3L,4L)
  • 梅の蜂蜜漬け
    :大きいものほど見栄えがして良い。
    (3L,4L)


参考

谷本農園はこういうことまでしっかり考えています。学ぶことが多いですね。




梅醤油の梅を取り出さないとどうなるか?


梅醤油の梅を入れたままにしたらどうなるか?

梅を醤油に長時間入れたままにすると何か問題があるか?味はどのように変化するか。

そもそも醤油そのものが長時間空気に晒されれば参加して味が落ちる。カビの生えるリスクもある。冷蔵庫は万全ではない。だから長時間と言ってもせいぜい3ヶ月でしょう。梅醤油を何リットルも作る家庭は少ない。基本レシピでは梅1キロに醤油1リットル。出来上がりは恐らく1.5リットル前後。これを夏場に利用するのだから3ヶ月はいい加減なところです。

醤油の使用量が極端に少ない家庭を除いて、長期間漬けたままということ自体が成立しません。何も気にすることは無い。

問題はヘタなどがはがれて醤油に混じることですが、これを嫌う場合はやはり濾過することです。青梅を相当丁寧に下処理している場合はヘタの剥がれもありませんから気にする必要も無いでしょう。
  1. 梅醤油は冷奴(豆腐)へのストレートな利用
  2. 生野菜のドレッシングにミックスする利用などのほか、
  3. 普通の煮物に使っても酸味があってユニークな味にできるので是非やってみて欲しい。
  4. 感覚的にはポン酢の梅風味バージョンです。
兎に角、夏の間は何にでも使ってみることです。いろいろ楽しめそう。


せっかく梅醤油を作ったけど殆ど使わなかった場合は、封を開けてしまった醤油をどうするかと似たような議論になります。後で使う目的が明確なら殺菌密封して冷蔵庫保存。それでも仕込んでから半年以内に押えたい。もし目的が曖昧なら廃棄しましょう。



ポン酢の梅風味なら、次回は昆布も一緒に仕込んだ梅醤油も作ってみよう。失敗のリスクがあるから、梅醤油で梅0.5キロ、昆布入り梅醤油で梅0.5キロぐらいで丁度良さそうだ。

更に量は少なくして、完熟梅で梅醤油を作るのも面白いかもしれない。梅醤油の基本が気に入るならバリエーションはいくらでも出てきます。

  • 青梅バージョン(正統派梅醤油)
  • 昆布入りバージョン(熱処理の是非、取り出すタイミングなど試行錯誤は必至か?)
  • 完熟梅バージョン

梅と仕込んだ塩が溶けないときの対処


梅と仕込んだ塩が溶けないときの対処

”塩が溶けない”のは一時的な状況ですが、いずれ溶けますから心配ご無用ですとはなりません。

普通、塩は何もしなくても湿度がある程度あれば空気中の水分を自分で吸収して溶けます。

-

塩が溶けない理由
  1. 塩が容器の下に落ちて、梅と塩が適切に接触していない。
  2. 密封が不十分で容器内も乾燥している。
  3. 梅の産毛(うぶげ)がよく洗い取られていないために、梅と塩が適切に接触していない。青梅を使うときは要注意。
  4. 塩の量が少ない。塩を減らすと、「浸透圧で梅の水分を引き出して塩が溶け、溶けた塩が更に浸透圧で梅の水分を引き出す」という循環が回り難い。
塩が溶けないと何が問題?
  1. 塩で守られていない梅が空気に晒された状態が続くと空気中の菌がついて梅にカビが生えます。
  2. 腐敗菌があれば、下手すると梅が腐ります。
  • (注意)減塩梅干しを樽に入れて仕込むとカビに襲われる理由も分かりますね。
塩が溶けないときの対処
  1. 塩を追加する。
  2. ホワイトリカーを吹きかける。殺菌と塩の溶解を助けます。
  3. ホワイトリカーの代わりに酢(林檎酢が良さそう)を使っても良い。
  4. 密封ポリ袋を利用する。空気を追い出して密封。毎日上下(天地)を変える。
仕込む時の留意点
  1. 梅はよく洗って表皮の細かい毛(産毛)を落とす。完熟梅は産毛は少ないので神経質になることは無いし、果肉が崩れやすいので注意深く扱うこと。
  2. 減塩の時は仕込む段階でホワイトリカーや酢を吹き付ける。漬け込む梅の重さの数%~10%程度。
  3. 量にもよりますが樽よりはポリ袋を使う。

梅干しの塩抜き


梅干しの塩抜き


(塩抜きをする理由)


  • 梅干しを作るときに間違えて予定の塩分以上に塩を使ってしまった。
  • 梅干しを料理に使いたいが塩分を抑えたい。


(塩抜き方法)

梅干しのロット単位で塩抜きする場合:

基本的には、工程を戻してやり直します。適正な塩分濃度の梅酢に漬けなおして土用干しをして仕上げることになります。まだ仕込み中の梅干しも、今年既に作ってしまった梅干しも、去年の梅干しも同じやり方です。

<方法1:梅酢で調整>

  1. 濃い塩分の濃度の梅酢を切ります。果肉を傷つけないように笊(ざる)とかに乗せます。上から酢かホワイトリカーを振掛けてもよい。
  2. 酢又は薄い塩水に漬けて塩抜きします。
  3. 目的の濃度に合わせた梅酢に入れます。
  4. 土用干し。
  5. 保存。


  • 冷水に一晩~一昼夜漬けて置く。水は換えない。水を換えると塩の抜けは早いが梅干しでないものになってしまう。冷蔵庫でも冷暗所(常温)でもいい。水の量は塩分を半分にする場合は梅干しと同量が目安。3分の1にするなら梅干しの2倍の量の水を使う。目的の塩分濃度より少し薄めの塩水を作ってそれに漬けておいても良い。
  • 水または塩水の場合は酸味も一緒に抜けるので、酸味は維持したい場合は酢につける方法もある。癖の無い酢、または林檎酢を使う。
  • 塩抜きした梅は正しい塩分濃度の梅酢を使って漬ける。手持ちが無ければ市販のものを使う。塩分ミスの梅酢は捨てるか別容器に移しておく。工程的にはその後は土用干しに進む。

<方法2:青梅を追加>
  1. 新しい完熟梅と一緒に付け直します。塩分を戻す梅は果肉が柔らかくなっているので傷つけないように注意します。
  2. ポリ袋に一緒に入れます。
  3. 重石は使いません。
  4. 梅酢が上がって2週間~1ヶ月で土用干しをします。
  5. 保存容器に入れるときに交互に入れてよく馴染ませてもいいし、別容器に分けても味の違いを楽しんでもいい。

  • 梅のエキス・梅の風味の維持に強く拘るなら、水や酢で塩抜きせず、逆に梅を追加する。梅仕事の季節後半は完熟梅が安く出回るのでそれを使う。洗ってヘタを取ってよく乾かしてから問題の梅の仕込み容器(ポリ袋)に入れる。追加の梅酢が上がり塩分が調整されるには時間が掛かるが、この方法が多分結果オーライ(満足度が一番高い)になるでしょう。但し極端にミスしていた場合や仕込みの量が多い場合は使えません。


特定個数の梅干しだけを塩抜きする場合:

食事で食べる分だけ、何かの調理に使う分だけの塩抜き。こちらは簡単手軽でないといけない。
  • 梅をお湯でよく洗う。10分程度。酒とかみりんをお湯に入れるやり方もある。味をマイルドにするので塩が抜けたように感じるのだろう。
  • 更に塩を抜きたい場合は、種を外して、再度お湯で洗う。エキスが抜けるので果肉の崩す程度、お湯の量・温度の程度は加減すること。

果実シロップ・果実酒を美味しく飲む決め手はソーダー水?炭酸水?


果実シロップ・果実酒を美味しく飲む決め手はソーダー水?炭酸水?

早速、スーパーへ出かける。日頃は目もくれないソーダー水。なんとか探すがどれがいいのかさっぱり分からない。知っているのはメーカーの名前だけ。困りました。うん?別に困ることも特に無いか。

美味しいソーダ水美味しい炭酸水炭酸水



  1. サッポロ おいしい炭酸水
  2. アサヒ ウィルキンソン タンサン
  3. サンペレグリノ(Sanpellegrino)
  4. 木村飲料 さわやか炭酸水
  5. Sanpellegrino(サンペレグリノ) ナチュラルミネラルウォーター(微炭酸)
  6. Perrier(ペリエ) 
  7. サンガリア炭酸水
  8. カナダドライ クラブソーダ CANADA DRY(カナダドライ)
  9. サントリー ソーダ
  10. キリンヌューダ プレーンソーダ
  11. キリン 天然水使用 炭酸水
  12. San Benedetto(サンベネデット) ナチュラルスパークリングミネラルウォーター
  13. Crystal Geyser(クリスタルガイザー)
  14. サッポロ GEROLSTEINER(ゲロルシュタイナー)
  15. ナラビタカ 炭酸水
  16. 伊藤園 Stylee(スタイリー) 甘くない炭酸水
  17. サンガリア ファイバー炭酸水
  18. 友桝飲料 クラブソーダ (炭酸水)
  19. スターナイン・炭酸水
  20. neoプレミアム ソーダ(株)友桝飲料
  21. 神戸居留地 ソーダ ボトル缶 富永食品(株)
  22. 九州あわ水(炭酸水)株式会社北斗
  23. ミネラル スパークリングウォーター 天海の水 硬度1000  天海の水
  24. ザ・プレミアム・ソーダ・FROM・YAMAZAKI  サントリーフーズ(株)
  25. ソーレ(発泡性ナチュラルミネラルウォーター)
  26. 木村飲料 男のちょい割る強ソーダ
  27. COただの炭酸水
  28. ミラースプリングス スパークリングスプリングウォーター【炭酸水】

基本的に無味無臭、カロリーゼロ。水本来は少しは違いがあるだろうが、炭酸がはじけて違いは分からなくなる。と言うことは、安全であれば(メーカー品?)、安いものを選択していい。

果実シロップの低温殺菌の意味と方法


果実シロップの低温殺菌の意味と方法

低温殺菌とは

牛乳などで風味を損ねないで殺菌するための手法。温度的には60度~70度。もう少し高く設定することもある。

果実シロップの場合は、常温で作った場合は途中で菌・カビなどが紛れ込んでいる可能性があるので、保存性確保のための殺菌が目的。勿論、風味も確保。

冷蔵庫で作った場合は、殺菌の要求は低い。

熱を加えることで、発酵を止める。

理屈は分からないが、すっきりした味を作る。生のままだとドロッとした感じが残りやすいのを軽く熱を通すことでさらっとした感じになる。好みの問題で、生のドロッとした感じを求めるなら火を通さないほうがいい。その場合は冷蔵庫使用と早めの消費が欠かせない。生ものは早めに。

梅の風味を飛ばしては元も子もないが、更にすっきりした味わいを確保できる低温殺菌をやってみる。

60度~70度あたりが目標。キッチン用の温度計があればより安心。なくても手で触れば簡単に分かる。お風呂の温度より高く、コーヒーとかお茶を飲むくらいの温度。手で持つとか指を入れることは数秒は出来る。それくらいの感じ。



低温殺菌の目的

  1. 殺菌(カビ・腐敗菌)。
  2. 発酵を止める。
  3. すっきりした味わいを作る。
  4. アルコール分を消す。シロップを作る途中、手順でアルコールを利用した場合。
  5. 溶け難い氷砂糖を完全に溶かしきる。


低温殺菌方法

  • フライパンとか広口の鍋に水を張る。
  • 一回り小さな鍋を入れそれにも水を張る。鍋の二重構造を作る。
  • 低温殺菌する果実シロップを入れたボトルを上の小さな鍋に入れる。
  • 果実シロップを入れたボトルの栓は中の風味が抜け出すのを防ぐために工夫する。高温だと硬く閉めると破裂するので注意。これは危険です。重石のようなもので蓋をするのもアイデアです。
  • 時間は5分~10分程度。熱伝導に時間が掛かるので2倍程度は許容範囲。


濾過手順

  • 濾過した後で低温殺菌する場合、よりすっきりしたものが得られやすい。
  • 低温殺菌の後で濾過する場合、果実の中のエキスが強制的に吐き出され、また濾過の時の温度が高いために、出来上がるシロップは濃くあるものにできる。筈。

林檎シロップ(りんごの酵素ジュース)を作る


林檎シロップ(りんごの酵素ジュース)を作る

りんごの酵素ジュースって何だろうとレシピを見ると、梅シロップと同じつくり方ですから、林檎シロップでもいいのかもしれない。ジュースの定義は100%。これは砂糖と混ぜるので定義上はシロップになる。

材料

  • 林檎1キログラム
    :基本は実の硬くしまった紅玉。好みがあれば何でもいい。
  • 砂糖1キログラム
    :砕いた氷砂糖/グラニュー糖が癖がなくていい。好みで、黒糖、テンサイ糖、キビ糖など自然糖類でもよい。ロックシュガーをそのまま利用すると溶けるのが遅れて発酵が進みすぎることがあるので冷蔵庫を利用するなど工夫すること。
    また好みで、砂糖の代わりに蜂蜜を利用しても良い。
  • 好みで、レモン1個の半分~四半分を利用。 酸味を補充。
  • 好みで、ホワイトリカーや酢(林檎酢・黒酢など)を利用。氷砂糖利用時の過剰発酵防止を兼ねる。

手順
  1. 林檎を冷水につけてからよく洗う。(残留農薬)
  2. 水気を良くきり、20分~30分ほど自然乾燥(陰干し)させ、軽量する。
  3. 林檎を8等分程度にカット。皮、芯、種はとらないが、ヘタの奥が汚れていたら外す。大きめにカットするとボトルに収まりにくいが、小さめにカットすると味が落ちるとも言われている。林檎にホワイトリカーを噴霧して消毒しておく。
  4. よく消毒したボトル(2Lサイズ程度)にカットした林檎を入れる。ここもホワイトリカーを噴霧しておく。
  5. 林檎と同量の砂糖を少しずついれる。グラスをゆすりながら林檎の隙間に砂糖が入るようにする。
  6. ①半分の林檎、②半分の砂糖、③残り半分の林檎、④残り半分の砂糖と交互に入れていく。⑤最後に再度、ホワイトリカーを噴霧してから、固く蓋をする。ボトルを上下させ、よくミックスさせる。
  7. 冷暗所に保管。冷蔵庫は寒すぎて発酵が完全に止まってしまう。微弱発酵が好ましい。発酵が進みすぎて泡が目立つ場合は一旦冷蔵庫へ避難させる。1日1回はボトルをチェックし砂糖が混ざるように揺するなどしてやる。またガスを抜くために蓋を緩めてやる。(手順的には揺する前に緩めるがいい)
  8. 2週間ほどで林檎のエキスが砂糖に取り込まれ茶色の液体になります。発酵も終了して熟成モードになります。
  9. 早ければ最初に仕込んでから10日ぐらいで、遅くとも1ヶ月を目処に林檎の取り出し、濾過します。あまり遅くなると味が乱れて不味くなるらしい。
  10. 濾過した林檎シロップは清潔なボトルに入れて冷蔵庫に保管。
  11. 濾過の前、または濾過の後に、60℃程度に5分程度温めて殺菌と味の調和を行うアイデアもあります。
  12. また、レモン果肉またはレモン汁を仕込みのときに追加するアイデアもあります。
  13. 3ヶ月~6ヶ月程度で消費します。(普通10月頃の仕込みですから 長くても3月頃まで)


飲み方:

  1. 水で割る。
  2. ソーダ水で割る。
  3. 他のジュースに足す。
  4. その他、適当に。

アデリア株式会社の容器の熱特性


アデリア株式会社の容器の熱特性


<果実酒びん4L>
  • 本体=ソーダグラス
  • キャップ=ポリプロピレン(耐熱温度90℃)
  • 抗菌内栓=ポリエチレン(耐熱温度40℃)←温度低すぎ!要注意!
  • 吊り手=ハンドル=ポリエチレン(耐熱温度40℃)←温度低すぎ!要注意! 
  • 吊り手=バンド=ポリプロピレン(耐熱温度90℃)

 <果実酒ボトル2L>
  • 本体=ソーダグラス
  • 外蓋=ポリプロピレン(耐熱温度90℃)
  • 内蓋(抗菌)・中栓(抗菌)=ポリエチレン(耐熱温度40℃)←温度低すぎ!要注意!
  • スライドレバー(抗菌)=ポリプロピレン(耐熱温度90℃)

樹脂製部分は熱湯・煮沸は厳禁。そのときは大丈夫そうに見えても急速に劣化する。持ち上げて落す原因になりかねません。



なかなか魅力的だ。

梅干しの蜂蜜(はちみつ)漬け


梅干しの蜂蜜(はちみつ)漬け

すっぱい梅干しを美味しく食べたい。


  • 梅のはちみつ漬けは普通にありますね。梅シロップの砂糖の代わりに蜂蜜を使うだけですから、どちらかといえば簡単な口でしょう。



  • 梅干しになったものをどうするか?これがここの問題です。


いくつかのサイトを調べると、世の中の基本的な手順が分かります。
  1. 梅干しの塩抜きをする。水につけるのだが、時間は結構長い。8時間程度。塩抜きした梅干しの不味さを知る人は程ほどに。
  2. 蜂蜜2:水1の液体を作り、一度沸騰させておく。蜂蜜シロップを作ったのかな。冷ます。
  3. 塩抜きした梅干しを蜂蜜シロップに入れ、冷蔵庫で2週間保存して出来上がり。

こう言うときの梅干しは減塩で作っておきたいです。どうせ塩抜きするなら最初から入れない。

こうして出来上がる梅干し蜂蜜漬けはふわっと柔らかく甘いものが出来上がる。適度な酸味が残って美味しい。だろうことが想像できる。

(問題)
  • 時間を掛けて塩抜きしたら梅エキスも出て行くので台無しだ。塩抜き時間はミニマム。しかも表面だけでよい。種に近い部分は普通の梅干しでいいのだ。
  • 蜂蜜シロップに漬けるのではだらっと甘い味になりかねない。塩抜きした梅には水分も残っていてますます頼りない。味が薄いのではないか。
  • 世間様のものは失敗なくお上品な味に仕上がることが期待できる。しかし、インパクト~サプライズもなく、わざわざ作るものでも無さそうだ。
  • 保存性(求めるものでも無いですが)も期待は出来ない。

<新しい感覚のレシピ>
  1. 鍋に水を入れ沸騰させ火を止める。
  2. お湯が少し冷めたら食べる分量の梅干しを入れる。加減は目分量で。
  3. 何回か鍋を揺らして塩抜きを促し30分くらいで引き上げる。加減は目分量で。
  4. 梅干しの水気をとり30分程度自然乾燥させる。ホワイトリカーを噴霧してカビ対策をしておく。
  5. よく消毒したボトルに梅干しを入れる。梅干しが隠れるまで蜂蜜を入れる。ホワイトリカーを噴霧して消毒してから密封する。
  6. 冷蔵・野菜室・冷暗所に保管。最初の2週間は毎日1回ボトルの上下(天地)を変える。蜂蜜の上下移動がスムーズで無い場合は適宜常温に置く。
  7. 仕込んでから2週間~1ヶ月で食べ始める。3ヶ月~6ヶ月くらいで消費する。梅も蜂蜜もユニークに賞味できる。筈。
  8. 知らない客に食べさせてサプライズ顔を楽しむ。塩昆布とお茶と一緒に出す。蜂蜜梅には軽く粉糖を掛けると効果的。但し、問題の有りそうな客には出さないこと。
  9. 種を外して果肉と蜂蜜をその場で練って即製練り梅にしても美味しい。筈。

(注意)
  • 普通の梅干しに蜂蜜をかけただけのものに過ぎない。という印象をもたれてしまう懸念あります。
  • 冗談の通じない客や味音痴の客には出さないこと。

(梅仕事)濾過の手順


(梅仕事)濾過の手順

梅仕事では色々な局面で濾過作業が発生します。

やや大きいサイズの漏斗(ろうと・じょうご)とフィルター用のキッチンペーパーを用意する。小さいと溢れたりして失敗することが多い。

殺菌のために液体を温めた場合は、温かいまま濾過するのか冷ましてから濾過するのか悩みます。

コクを残したい場合は温かいまま、または温めて濾過します。透明感・すっきり感を追求する場合は冷まして、または冷やして濾過します。何かの事情・目的で両方行う場合は手順の前後と目的の合致性に注意します。

また、フィルターの目の密度にも注意すべきです。

純粋性を求めれば、一般論としては、工程の前段は、相対的に温度は高く密度は粗くなり、工程の後段は、温度は低く密度は細かくなります。

(注意)

濾過作業でも殺菌には注意すべきでホワイトリカーを噴霧するケースもありますが、不用意な混入には注意すべきです。特にフィルターをリカーで消毒したりすると直接中に入ってしまいます。

(梅仕事)土用干しは必要か?


(梅仕事)土用干しは必要か?

まあナンセンスが問い掛けですね。定義矛盾。干した梅を梅干しというのです。梅干しと呼ぶ限りは干すのは必要。梅を干すのは梅雨明けですから、どうしても、土用干しになります。



干さない梅干し

干さない梅干しは、「梅の梅酢漬け」あるいは単に「梅酢漬け」と呼んで明確に区別する人もいます。「干す」の文字は入れません。

梅酢漬けは梅酢が上がったボトルまたはポリ袋から梅を取り出して食べる。勿論小分けの器を用意する。

梅酢漬けのセールスポイントは、

  1. 表皮が柔らかい。しわしわが無い(少ない)。食べやすい。
  2. 日向(ひなた)臭さが無い。←梅干しの理解不足。干して直ぐに食べると日向(ひなた)臭さが残りますが、熟成期間(1ヶ月程度?)を置けば消えます。
  3. 手間が掛からない=土用干しの手間、熟成期間の手間が無いので直ぐに食べることが出来る。
梅酢漬けの弱点は、
  1. 日持ちがしない。長時間、保存するとカビが生える。どろどろになる。だから、フレッシュなところを夏の間に食べきる。
  2. 食感が単純。好みの問題です。
梅酢漬けは夏のフレッシュ食材

  • 梅干しを作るときは全てを土用干しにするのでは芸が無い。若干数を梅酢漬けとして引き上げフレッシュな味を楽しむのがスマートだ。勿論、好みの問題だが、7月8月の間に消費する量としては一人当たり5個~10個程度かな。
  • 梅酢漬けは保存食というより暑い夏を乗り切るための食欲維持食材ですね。冷蔵庫を使って塩分も抑え目にして食用するのが良さそう。肉厚の完熟梅をフレッシュなうちに食べたいね。梅酢漬けは「熟成」という考え方は捨てる。

梅干しに土用干しは必須!

梅干しは熟成と保存を達成する時間と手間の産物。その鍵を握るのは土用干し。

梅酒の熟成のやり方は、長時間掛けて梅エキス化し、液体(酒)に取り込み、酒の中で梅の成分の相互作用を促します。

梅干しの熟成のやり方は、塩分を梅の中に取り込んで保存性を獲得した後は、周りの液体(梅酢)を引き離し、果肉の中で成分の相互作用を促します。其の為には、表皮の結合組織の強化と適度な水分の補給、カビなどの侵入の防御を達成するものとして土用干しが必要になります。

表皮が傷ついた梅は長期熟成には不向きですから早めに食べるようにします。

果肉の組織については破壊した方が熟成が早いという考え方と破壊しない方が長期熟成に良いとする考え方が有ります。結論から言えばいくら長期熟成でもつぶれてしまった梅干しに魅力が無いのは明らかでしょう。ですから、重石の利用も慎重にしたい。ポリ袋を使えば圧力が分散されるので有利です。使わなくても構いません。完熟梅は既に果肉の組織破壊が始まっているので特に慎重に扱うべきです。長期熟成を意図する場合は完熟梅でなく半熟梅の方が扱いやすいかもしれない。


去年の梅干しの土用干し

去年あるいはそれ以前に漬けた梅干しが残っている場合は、表皮の破れなどの点検もかねて土用干しをする考え方も有ります。この場合、底に染み出ている梅酢は捨てません。量にも寄りますが、梅に塗ってやればなくなってしまいます。余ったら後で上から掛けます。濾過の是非は梅酢の様子(つぶれた果肉や紫蘇などの濁り具合)を見て判断します。

表皮が破れたり、潰れすぎている梅は取り出して早めに食用します。

毎年、全てを土用干しするのは大変ですから、ボトルの外から見て染み出た梅酢の汚れ具合、下の方の果肉のつぶれ具合をみて是非を判断します。

正しい「減塩梅干し」の作り方


正しい「減塩梅干し」の作り方

梅干しの味を知っている人なら市販の減塩梅干しを口にして愕然としたことでしょう。戦後世代、平成世代は本当の梅干しを食べていないので、あの不味いのが梅干しの味と思い込んでいるかもしれない。あれは添加物の梅風味にすぎない。

という事でそれでは自分で作ってみようということになるが、「間違いだらけの減塩梅干し?」にならないようにポイントを検討しよう。



どこからが減塩?

昔は30%が標準だったから、20%でも相対的に減塩でしょうが、今は20%が標準レベル。今、普通に梅干しを作るときは20%が適度だ。

減塩を思考する場合は、今は15%以下を想定することが多い。中でも5%以下は超減塩の領域で、病人食・病院食・老人食かな。


  • 30%±5%:辛口(最強の梅干し)
  • 20%±5%:中口(梅干し本来の味が楽しめて丁度良い)
  • 10%±5%:甘口(減塩。カビなどのリスクあり。味はややボケる)
  • 5%未満:極甘口(超減塩。保存食として無理がある。最早梅干しの味はしない)

目指す塩分
  • 10%~20%を目指すのが不通。
  • 梅干し作り(カビ対策)に慣れていたら15%でも良いだろう。


漬け込み
  • 前準備)
    梅を洗って灰汁抜きをした後に十分乾かすこと。30分程度は自然乾燥。
  • (ポリ袋)
  • ポリ袋を利用すること。1kgごとに1枚のポリ袋を使う。空気を追い出して使う。漬け込み樽などは使わない方がいい。上下の入れ替え処理で空気に触れる機会が増えて好ましくない。
  • (場所)
    漬けこみ場所は冷蔵庫または野菜室がいい。床下収納やパントリーでもいいだろうが、冷暗所。光を当てなければカビの発生は軽減できる。梅干しは発酵漬物では無いので、温度のファクターは大きくありません。
  • (重石)
    ポリ袋利用の時は重石は必要ない。但し、ポリ袋を上下に重ねることで弱い圧を加えることは出来る。果肉組織の破壊に一定の効果は期待できる。

土用干し

  • 土用干しは減塩梅干しにとっては大変危険なイベント。空気に晒されて空気中のカビが付くリスクがピーク。
  • 夜露の変わりにホワイトリカーを噴霧する。今時、夜露が期待できる環境は限定的でしょう。都会のマンションのベランダなどでは梅が汚れてしまいます。大きな道路が近くにあるときは窓際で土用干しが無難。
  • 梅酢も土用干しすることもあるようだが、減塩の場合は返って駄目にするだけかもしれない。
  • 夜間だけ梅酢に戻すやりかたは減塩の場合はカビのリスクを促す。乾燥させておいたほうが良いだろう。朝方だけ梅酢に漬けるのも同様だ。
  • 期間は2泊3日。初日の午前中にスタートして、3日目の午後明るいうちに取り込む。取り込みは4日目の午前中でもよい。表皮の乾燥と熟成を十分にしておく。

保存
  • 土用干しをどのように終了するか。少なくとも表面はよく乾燥させる。梅酢には戻さない。
  • パックに小分けして冷蔵庫保管。
  • 十分に殺菌して完全密封できたら冷暗所保管でも可能。筈です。スペースに余裕があれば完全密封できても冷蔵庫を利用したい。

減塩梅干しを作る理由?


減塩梅干しを作る理由?

減塩梅干し

減塩梅干しという塩分を極端に抑えた梅干しを食べたことがあるだろうか。多分、梅干しを食べたことが無い人が作って、梅干しを食べたことが無い人が食べているんだろう。だって、あれが梅干しであるはずが無い。不味い梅干よりも不味い。

子供頃に梅干しを食べる機会がなく、大人になって初めて口にして減塩などと如何にも健康志向をかかげて作ったのだろう。傲慢な連中だ。

こういう場かな連中はカレーライスを初めて食べて辛いからといってカレー抜きのカレーライスを作るようなもの。そして、健康的で美味しいカレーライスと言って食べている。率直に言って馬鹿。裸の王様でもここまで馬鹿にはなれない。

健康志向なら梅干しなんか食べなきゃいい。梅干しが食べたいなら本物をほんの少しだけ食べれば。偽者を作ってたくさん食べたいなんて何が健康志向だ?。おつむが壊れているんでしょう。さいしょにそのおつむを直すことだね。

昔は30%塩分の梅干しも珍しくない。

梅にカビが生えるなどのリスクを押さえるからだ。今なら冷蔵庫?。万能万全じゃない。カビはやってくる。減塩梅干しなんてリスキーで不健康そのものだ。

プロの調理人は自分のためには減塩梅干しは作らない。馬鹿な連中が頼んでくるから馬鹿な連中のための馬鹿な食材を作る。それだけのこと。メーカーも売れるから作るだけだ。

しかし、メーカーの其れは、業者にも寄るだろうが問題が大きすぎる。添加物のかたまり。防腐剤まで入れていることは無いだろうがやっていることは同じことかも。

結局、

店頭には美味しい?普通の?今では昔風の梅干しが並ばなくなった。自分で作るしかない。

これで、減塩梅干しを手作りしていたら?。

お作法=何処かの馬鹿レシピに従順になることを楽しんでいるんだろうね。味を数字で分かろうとする人たち?。自分の感性を信じられない人たち?。何かの信者かもしれない。



昔の人も余りのからさに塩抜きして食べた。しかも少しずつ。梅干しとはそういうものなのだ。



減塩梅干しを作る理由?

多分、自分を見失ったからでしょう!

/

梅酢ドリンクを作る


梅酢ドリンクを作る

梅酢ドリンクの作り方は、梅シロップを作るときに一緒に酢も加えたもの。梅エキスそのものがクエン酸のかたまりですっぱいものだから、ここに酢を入れるのは味つくりの上では意味が無さそうだ。

梅シロップも梅と砂糖だけで作るバージョンが基本だが、更にホワイトリカーを加えるバージョンと酢を加えるバージョンがある。その理由は梅と砂糖だけでは勝手に発酵してしまうリスクがあるからだ。

発酵させないために、

  1. 冷蔵庫に入れて低い温度で時間を掛けてシロップつくり
  2. ホワイトリカーで殺菌。入れる量は100ml程度。
  3. 酢(林檎酢または好みの酢)で殺菌。入れる量は100ml程度。

  • 入れる酢の量を梅の量の50%~100%(梅1kgに対して500ml~1000ml)程度にすれば砂糖よりも酢が勝って梅酢ドリンクとなる。


かりん酒を作る


かりん酒を作る

かりん

かりんと言ってもいくつかあるようだ。ここではマルメロとも呼ばれるもの。「かりん」なんて売っているの?。通販?。

手順例


  • かりん:1kg~1.5kg
  • 氷砂糖:300g~600g
  • ホワイトリカー:1.8L~2.7L
  • 4Lボトル利用



  1. ぬるま湯に10分程度漬けてからしっかり洗う。
  2. 水気をふき取り、10分~30分程度乾かす。
  3. 果皮から蜜が染み出てくるので水で洗い落とす。最初の蜜は雑味を含むので捨てる。
  4. 水気をふき取り、輪切りにする。乱切りでも構わない。大きく切ると美味しいが時間が掛かる。小さく切るとエキスの取り込みは早く進むが味に深みが無い。雑味まで取り込んでしまう。
  5. カットしたかりんとかりんの種を軽量しボトルに入れる。
  6. 氷砂糖を入れる。
  7. ホワイトリカーを入れる。
  8. 冷暗所保管。砂糖が溶けるまでは冷蔵庫で。
  9. 熟成期間は、仕込んでからミニマム1年。翌年の冬から翌々年の夏~冬に楽しむ。
  10. 芳醇を楽しむ。


  • 晩秋~初冬の頃か?

梅シロップのレシピ・バリエーション


梅シロップのレシピ・バリエーション




梅の種類/品種:

  • 白加賀、豊後、南高、・・・。



梅のサイズ:

  • S M、L、2L、3L、4L、5L。



梅の熟度:

  • 青梅、半熟、完熟。



梅の量/ロットサイズ:

  • 500グラム(2リットルボトル)
  • 1キログラム(3リットルボトル)
  • 1.5キログラム(4リットルボトル)
  • 2キログラム(5リットルボトル)
  • これ以上大きいと扱い困難。



灰汁抜き時間:

  • ゼロ。完熟梅など。
  • 1時間、2時間、4時間、8時間
  • 16時間、24時間。長い時間の灰汁抜きは氷・冷水を利用。



前処理:

  • なし
  • 冷凍(即製タイプ)。
  • フォークなどで穴あけ(即製タイプ)。



酒の種類:

  • 入れない
  • ホワイトリカー35度(発酵防止)

酒の量:

  • 入れない
  • 梅1kgに対して、50リットル(発酵防止)


糖分の種類:
  • 氷砂糖(ロックシュガー)、
  • グラニュー糖、など純粋系。
  • 黒糖、キビ糖、テンサイ糖、など自然系。
  • ハチミツ、
  • 自然系をミックスさせるのは特別な理由が無い限り確信犯以外は不適切。


糖分の量:

  • 梅1kgに対して、
    50%(500グラム)、75%(750グラム)、
    100%(1キログラム)
    125%(1.25キログラム)、150%」(1.5キログラム)。


糖分の加え方:

  • 仕込みと同時に全量
  • 仕込み時に半分、仕込みから間(1週間~1ヶ月)を置いて残りの半分


梅を取り出す時期:

  • 仕込み後、10日後、20日後、1ヶ月後、2ヶ月後、3ヶ月後。


梅取り出し後の詰め替え:

  • 濾過して、詰め替え熟成させる
  • 濾過して、熱処理して、冷まして、詰め替え熟成させる
  • 熱処理して、濾過して、冷まして、詰め替え熟成させる
  • 熱処理して、冷まして濾過して、詰め替え熟成させる


熟成期間

  • 熟成期間をおかない。(夏の間に消費する)
  • 熟成期間10日~30日。(夏・秋の間に消費する)
  • 熟成期間30日~90日。(冬の間に消費する)


熟成保管場所

  • 冷暗所
  • 冷蔵庫


梅利用後に取り出した梅の再利用


梅利用後に取り出した梅の再利用

梅酒、梅シロップ、梅醤油などで使った梅を取り出して再利用・二次利用するのはお得感もあってなかなか楽しいですね。



梅酒の梅の実から

  1. そのまま:そのまま食べる。美味しいかな?
  2. カリカリ梅:
  3. 梅ジャム:
  4. 煮梅(甘露煮):
  5. しそ巻き:種を外して果肉をシソの葉で巻いて砂糖水で煮詰める。お茶うけ。
  6. 煮魚の臭み取り:
  7. 梅酒ケーキ:
  8. ドライフルーツ:
  9. チャツネ:
  10. ハチミツ漬け:
  11. 梅ゼリー:梅シロップを温めゼラチンを溶かし入れて梅の甘露煮を加えて冷蔵。

-

梅シロップの梅の実から

  1. そのまま:そのまま食べる。美味しいかな?
  2. 梅ジャム:

-

梅醤油の梅の実から

  1. そのまま:そのまま食べる。美味しいかな?
-

梅シロップの梅はいつ取り出すのか?


梅シロップの梅はいつ取り出すのか?

ウエブをチェックすると仕込んでから10日とする例が多い。しかし、意味することが分からない。この日は取り出しを始めても構わない日だろうとは理解できるが、この日以降も漬けておいていいのか悪いのか。一番大切な情報あるいは一番知りたい情報は「何時までに取り出さなければいけないか?」ですが、どうもはっきりしない。

もう少しサイトを見ると、諸先生はどうやら1ヶ月ぐらいを限度に考えているようだ。この辺は梅酒と違う。長く入れて置くと、発酵・腐敗が始まる。砂糖水は放置したら腐る。当然。



長期熟成時のポイント:
  1. 糖分の量を増やす。(是非は分かれる?)
  2. 粉砂糖を使う。(氷砂糖はリスクあり)
  3. 酢(リンゴ酢)またはアルコール(ホワイトリカー)を入れて氷砂糖が溶けるまでの間を繋ぐ。空気は直に梅に触れる機会を減らす。(お奨めしないが常温熟成時は必要かも)
  4. 冷蔵庫で保管。温度を下げて発酵させない。(時間を掛けて熟成できる)
  5. 梅は丁寧に洗ってしっかり乾かしてから仕込む。(これは大事なこと)
  6. 梅を取り出すときに殺菌熱処理。(①熱処理*、②梅の取り出し、③濾過**、④冷蔵保存の手順に注意のこと)
-

*熱処理は温度を高くしないこと。煮沸・沸騰はNG。調味料にはなるかもしれないが飲み物にならなくなるかも。60度くらいで少し時間をかける。ホワイトリカー利用時は丁寧にアルコールを飛ばす。感覚的には5分~10分程度。

**濾過は冷ましてから行えばすっきりしたシロップが、温度が高いまま行えば風味豊かなシロップが期待できる。筈です。

-

梅の取り出し日の結論: 
  • 常温10日目
  • 冷蔵30日目

梅酒のレシピ・バリエーション



梅酒のレシピ・バリエーション



梅の種類/品種:
  • 白加賀、豊後、南高、・・・。
梅のサイズ:
  • S カリカリ梅サイズ。
  • M、L、2L、3L、4L、5L。
梅の熟度:
  • 青梅、半熟、完熟。
梅の量/ロットサイズ:
  • 500グラム(2リットルボトル)
  • 1キログラム(3リットルボトル)
  • 1.5キログラム(4リットルボトル)
  • 2キログラム(5リットルボトル)
  • これ以上大きいと扱い困難。
灰汁抜き時間:
  • ゼロ。完熟梅など。
  • 1時間、2時間、4時間、8時間
  • 16時間、24時間。長い時間の灰汁抜きは氷・冷水を利用。
前処理:
  • なし
  • 冷凍(即製タイプ)。
酒の種類:
  • ホワイトリカー、ブランデー、ホワイトラム
  • ジン、ウォッカ、テキーラ、など。
  • 清酒。高度数のものは少ない。
酒の度数/アルコール度数:
  • 35度
  • 40度以上
  • 30度以下。確か法律違反?。くだらん法律ですね。
酒の割合/量:
  • 梅1kgに対して、100%(1.0リットル)、150%(1.5リットル)、200%(2.0リットル)。
糖分の種類:
  • 氷砂糖、グラニュー糖、など純粋系。
  • 黒糖、キビ糖、テンサイ糖、など自然系。
  • ハチミツ、
  • 無糖。入れない。
  • ミックスさせるのは確信犯以外は不適切。
糖分の量:
  • 梅1kgに対して、25%(250グラム)、50%(500グラム)、75%(750グラム)、100%(1キログラム)。
  • 入れない。0%(0グラム)、
糖分の加える時期:
  • 仕込みと同時に全量
  • 仕込みから間を置いて全量
  • 仕込み時に半分、仕込みから間(1週間~1ヶ月)を置いて残りの半分
  • 仕込みから間(1週間~1ヶ月)を置いて半分さらに間(1週間~1ヶ月)を置いて残りの半分
梅を取り出す時期:
  • 仕込み後、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年、2年、3年
  • 取り出さない。
梅取り出し後の詰め替え:
  • 濾過して詰め替え熟成させる
  • 取り出さない/詰め替えない。
  1. 液体が濁っている時は、好みもあるけど濾過して保存したい。
熟成期間
  • 飲み始める時期は仕込みから、3ヶ月後、6ヶ月後、1年後、2年後、3年後、4年後、5年後。
  • これ以上長期間の熟成は特別な保管環境でもなければ、別のもの(珍しい酢?)になるだろう。
熟成保管場所
  • 冷暗所
  • 冷蔵庫

梅仕事を管理する


梅仕事を管理する


  • 毎年の梅仕事。試行錯誤の連続。何かを学習しなければ。記憶に頼っても、途中でやり直したりすると遂には訳が分からなくなる。講じた方法論と得られた結果を上手く整理しておきたいが、どのように管理すれば良いのだろう?。


管理する目的:

(1)記録


  • 梅仕事は多岐・長期にわたり記憶だけでは混乱することが必至。記憶は頼りないから記録をとる。


(日程の記録)

  • 漬け込みとか、熟成とか、どのような状態で何日経過したかの期間を記録する。


(物と量の記録)

  • 梅の重量、砂糖や塩や酒の量。


(アクションの記録)

  • 状態を変える。物の量を変える。などの働きかけた行為の記録。


(観察の記録)

  • ひたすら眺め、あるいはぼんやり眺め、維持されている状態、変化した状態から観察できたことを記録する。


(2)反省


  • 反省ならサルでも出来る?。何が失敗で何が成功か。失敗の原因、成功の要因(KFS)を分析する。次の梅仕事に対する示唆(メッセージ)を明確にする。梅仕事の成果を評価し、自分なりの結論を出す。全体としての評価と、此処の作業に対する評価と両方行うこと。




「梅仕事ケーススタディ」として取り組む。


  • タイトルネーミング:/(スラント)の次に「梅仕事区分」、「梅入手日=開始日」を入れてタイトルとする。梅の予約購入だと開始日が実作業より早くなるので、梅が手元に来て待ったなしになった日をタイトルに入れる。複数のボトルで作業する場合はボトルを区分しておくこと。
    /梅仕事区分+梅入手日


(サマリーの部)

  • 日程サマリー、マテリアルサマリー、ツールサマリー、その他。


(評価の部)

  • サマリーの部の結論の位置づけ。


(時系列の部)

  • 時間を追って、アクション事項、観察事項、評価・コメント事項を記録する。写真の存在が重要である。





<管理のための試行錯誤>(順不同)


ライフサイクル管理

材料を調達し加工し保管し消費する一連の流れを管理すると一般的に言ってみても、梅仕事では単純でない。

材料の梅がどのように変遷するか。

最初、梅は梅果肉と梅エキスは一体のもの。分離させないで利用するものには梅干し・梅ジャムが代表的だ。分離させて梅エキスだけを楽しむ代表例は梅シロップ、梅酒。

賞味期限・消費期限の管理も必要だ。それは最終的に作ったもの、あるいは中間生成物をミックスして使えるかどうかの管理にも繋がる。




梅を区別する。これは変わらない。入手した時点で固定。
梅に加える素材(酒・砂糖など)は足し算の形で変化する。
履歴を足し込む。作る履歴と消費する履歴。Action区分。Time区分。
結果・ステータスを併記する。Result区分。Status区分。



M区分(マテリアル区分、素材区分)

購入量/収穫量・購入価格・購入日/収穫日・品種・サイズ・購入先。購入手順はこちらで。発注予約などもこちらに入れるかな。

P区分(プロダクト区分、作成物区分)

何を作ろうとしているのか。M区分とセットで理解する。とりあえず梅を10キロ買ってから何を作るか考えることもある。だからM→P→W→S

W区分(ワーク区分、仕事区分)

いつ何をしたか、何をしなかったか。使った道具。使った素材と量。使った手順(レシピ)。

S区分(ステータス区分、状態区分)

いつの状態、何処の状態。素材及び素材環境の状態の把握。前回からの変化点に注目する。色、形、匂い、カビなど異物の有無、濁り、泡、時々は写真を撮る。

S区分は購入した時の状態、消費している時の状態、単なる時間経過による状態もある。ワークの結果として捉えると間違える。

S区分は自由記述+ピクチャー。

M1(S1)+W1.1(S1.1).+W1.2(S1.2)+・・・。

これをブログで管理するなら、

M+Pがカテゴリー(P+Mの方が良いかな)

WとSは、日付毎に記事を書く。纏め書きは避けたいが、止むを得ない時は最初の日付。

しかし、これだと、ロット毎に記事を起こすことになり、面倒だな。

P+Mで一つのエントリーとして、SとWとを時系列でどんどん追記して行けば、手間は少し軽減できる。1エントリー1事例となる。ロットの分離・合流は記事のラストで記載すれば済む。



ーEnd Of 試行錯誤ー

人気の投稿:週間

人気の投稿:月間

人気の投稿:年間