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実梅の大きさの選び方


実梅の大きさの選び方

先ずLサイズとか書いてあるが具体的にLサイズは直径何ミリから何ミリまでなどと明確な定義はああるのか

梅の大きさの定義

業界としての統一規格があるようだ。梅の実を仕分けする「選果機」というものがあって、規格に基づいて選果機の設定を行うようだ。

当然、梅の実は①完全球体ではないし、②硬さも、③重さも異なるから、仕分けの制度は限界がある。

規格どおりにやって、結果、あの農家は小さい梅を出すという評判がもでたりしたら大損になる。購入者は大きいのが混じっても気にしないが、小さいのが混じると、大損した気になるものだ。

だから梅農家としては規格どおりの設定では小さな梅が紛れ込んでしまい満足度を下げてしまうので、若干(2ミリ程度?)大きめになるように設定するのだろう。結果、あの農家は立派な梅を出荷すると評判を取った方がはるかに好ましいわけだ。



梅の大きさ規格

  • 4L 4.5cm~4.9cm未満
  • 3L 4.1cm~4.5cm未満
  • 2L 3.7cm~4.1cm未満
  • 3.3cm~3.7cm未満
  • 3.0cm~3.3cm未満
  • 2.7cm~3.0cm未満

梅の形が残る場合はサイズ大きい立派なものを選ぶ。勿論、程度問題です。好みのサイズの中で。

  • 梅干し:果肉を食べるので普通は大きい方がよい。
    (2L/3L以上)
  • 梅酒に残す梅:見た目の問題だから大きく立派なもの。引き上げて他に流用する梅ならM/Lでも問題ないだろう。また小さい梅ならではの違った風味も期待できる。
    (引き上げる梅:M以上、残す梅:2L/3L以上)
  • ジャム:ピュアな感じで作るなら果肉の厚い大きなもの。食感を楽しむまたは他の流用梅とミックスするなら中サイズの方が良いだろう。
    (ピュア型:2L・3L以上、ミックス型:M以上)
  • 梅シロップ
    :エキスを多く出して欲しいので果肉の厚いものが良い(筈)。しかし、大きいと発酵などトラブルも多いので初心者は中サイズの方が返っていい結果に繋がるだろう。
    (ベテラン:2L・3L、初心者:M・L)
  • カリカリ梅
    :単体で扱うなら小さいほうが扱いやすいというだけ。カットして使うなら果肉が取り易い大きいサイズの方が良い。とは言え、果肉の厚みを味わう訳でもないので重要度は低い。要するに何でも良いので余った梅の利用法の一つということ。
    (フリー)
  • 梅醤油
    :酸味を醤油に取り込む。サイズは重要でない。
    (フリー。但したまり漬け参照)
  • 梅のたまり付け
    :梅醤油から引き上げた梅。これを漬物(梅のたまり漬け)として楽しむなら、果肉の厚いものの方が良い。梅シロップのような扱いの難しさは無いので大きいものでも不安は無い。
    (2L以上)
  • 梅の甘露煮
    :大きいものほど見栄えがして良い。
    (3L,4L)
  • 梅の蜂蜜漬け
    :大きいものほど見栄えがして良い。
    (3L,4L)


参考

谷本農園はこういうことまでしっかり考えています。学ぶことが多いですね。




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