梅仕事の道草話
梅仕事の道草話
灰汁抜きの話
青い梅は水につけて灰汁抜きをする。傷みが進まないように冷水を使う。傷みがあるかどうかは見て直ぐに分からないので兎に角冷水の方が安心。とは言え、一晩(8時間)も漬けておけば常温になってしまうのは止むを得ない。2時間程度に抑えている人いる。
完熟梅は青い梅ほど灰汁抜きは重要でない(深刻でない)から気持ち程度でも構わない。30分程度?。水洗いで済ます人もいる。
灰汁抜きをすると色が悪くなる?
水が果皮組織に入り込むので、人間の肌で言えばシミのようなものができる。こんなの気にしているようでは自家製梅干しなど止めた方が良い。
コンポートは表皮の色も楽しむのではシミはご法度。コンポートぐらいだとシミは気にして十分というかシミの付いたものでは作りたくない。
灰汁抜きで分かること。
長時間、水に漬けてもシミなど付けないできれいな梅もある。表皮組織がしっかりしているのだ。超長時間は論外だが、適当時間(2時間~8時間)の灰汁抜きで良品の選別ができる。面白いものだ。良品は極上梅干にするかお菓子(コンポートなど)に使うのが良い。青い梅も完熟梅も基本的な理屈は変わらない。
土用干しの話
土用干し自体は、ここもご多聞に漏れないが、様々な我流がネット上に存在する。ご自身の気持ち合うやり方で良いでしょう。
(白漬け)
赤紫蘇漬けの梅干しと白漬け(単に赤紫蘇を入れないだけ)の梅干しは何か違いはあるか考えてみた。
白漬けの魅力は完熟梅の鮮やかな黄色にあることは言うまでもない。ところが、この白漬けを直射日光に晒すとどうなるか。今まで綺麗だったイエローがあっさり失われてしまった。 薄茶色。まあ、これはこれで悪くないが、より黄色い色に拘るなら、天日干しは止めて、梅酢漬けのまま食用した方が良いかもしれない。この場合、ちょっとした痛みも目立つのが白漬けの弱点。
(夜露の効果)
夜間は夜露を受けて日中奪われた水分が戻って熟成が進むとあるが、あまり信用できない。夜間の不安定な天候で雨に当たるのが落ちだろう。夜間は温度が下がって湿度が上がり梅の表面は幾分湿度を回復するのは確かだが、いずれ中途半端。夜間は雨の心配が無ければ夜風に当てて置けば良いが適当な場所が無ければ室内に取り込む。梅酢に戻すのは面倒。3日間も干したら干からびると思いきや、表皮がしっかりしていて肉厚なら形状変化は目立つようなものではない。3日目の夜または4日目の朝に取り込む。
(梅酢戻しと風干し)
一端、梅酢に戻す。狙いは日向臭さの除去だ。梅酢に戻すと塩分濃度が上がると心配する人は理科の勉強が足りない。梅酢の塩分濃度に均一化されるだけでむしろ塩分は抑えられることになる。梅酢に戻すのは1日でもいいし、1か月になっても構わない。曇りの日を選ぶか、天気の良い夜を選んで、風干しをする。風干し・日陰干し・夜干しは1日で十分。最終的な保存容器に収納する。
完熟梅(樹上完熟と追熟)
本当にきれいな梅を選別するには、実は樹上完熟梅(理想的とされている樹上完熟だが)は使わないで青い生梅を収穫した方が良い。灰汁抜き(8時間)で、表皮の傷んだものは仕分けして、綺麗なものだけを紙袋に入れて追熟してやる。紙袋を小分けしてエチレンの量をコントロールすればほどほど同時期に追熟を完了させることが出来る。綺麗なイエローで完熟させるには追熟が良い。
重石の話
植物の中の水分を早く外に押し出すのが目的。重いと植物の組織を壊してしまうし軽いと水分の押し出しが不十分になる。押し出された水分は外にある塩を溶かして塩水を作り、塩分が植物内に取り込まれるのを助ける。 重石などしなくても植物内の水分は塩に引かれて外に出るし、水溶化することで塩分は植物内に取り込まれる。
薄い塩分濃度で時間を掛けて塩分交換をやっていたらどうなるか。植物の鮮度が失われ、植物自身が持っている菌などにより腐敗することもある。昔は冷蔵庫が無いから、塩分濃度を高くする必要があったし、短時間で塩分交換が必要だったから、重石は必需品。冷蔵庫が使える今でも鮮度を大事にしたい時は重石は欠かせない。夕方漬けて翌朝食べる、朝漬けて夕方食べる、。
植物組織の破壊に目的がある場合はやはり重石を使うのだが、何が該当するのかは分からない。
時間を掛けても良いものは、重石は必要ない。代表の一つが梅干。 意図的な古漬けも同じだろう。シバ漬け、奈良漬け(粕漬け全般)。時間を掛けて良ければ組織破壊は時間(発酵または化学反応)がやってくれる。
空気の話
空気が怖いのは想定外の酸化、雑菌の入り込みとその繁殖の可能性が出て来ること。だから、ジプロックを使う場合は空気を極力追い出すようにする。ジッパーを掛ける前にホワイトリカーなどを噴霧しておく。ボトルを使う場合は、なるべく分量に合うサイズを選ぶこと。蓋をする前にホワイトリカーなどを噴霧しておく。梅の場合は自らクエン酸を持っていて雑菌などには強いので、それほど神経質になることは無いが、リスクが入り込まないように同じような手順を踏んだ方が良い。
減塩梅干
健康管理の観点から昔のような塩辛い梅干を敬遠する人が多い。塩分と一緒に酸味まで抜いた味気ない減塩梅干など全く好きになれないが、程よく減塩させた梅干なら許容できる。昔は20%から30%の塩を使っていたようだ。梅10キロ漬け込むと塩3キロ(3袋)は結構な量になる。
今は、昔風の味が好きなら15%は欲しいだろう。減塩に舌が慣れているなら10%ぐらいでも十分梅の酸っぱさと塩分を楽しめる。この程度なら冷蔵庫とホワイトリカーで安全に梅仕事を進めることが出来る。5%くらいまで減塩レベルを上げると保存性にリスクが出て来るし、単に酸っぱいだけの梅干しになるので魅力も半減する。食べる時にお湯で塩抜きする方が現実的な食べ方になるだろう。だから、減塩と梅干とは言っても10%程度で押さえるのが普通の環境では現実的な目標設定になる。
梅酢漬け(梅を干さない)
梅干にする直前の梅酢に漬けたものを梅酢漬けと呼んでそのまま食用することがある。比較的関東に多い。手間がかからないメリットに加えて、日向臭さが無いのもポイントになる。欠点は保存は効かない。7月に漬けても9月10月には消費してしまいたい。梅酢に漬けたままでも、梅酢を切って容器に入れてでも構わないが、基本は冷蔵庫に入れて季節ものと思ってさっさと食べてしまう。梅干しにありがちなねっとりした食感がないのも特徴と言えそうだ。
所詮、梅干しとは別物と思った方が良い。青い梅を使って作ればカリカリポリポリ美味しくいただけます。完熟梅で梅酢漬けを作る人は少ないでしょう。
保存の話
土用干し(天日干し、直射日光、3日)、梅酢戻し(日向臭さ取り除く、数日)、風干し(陰干し・夜干しなど1日)の後の保存イメージ。
(白梅干)
乾燥気味にする。梅酢が浸みだして来たら逆さにして零(こぼ)して取り出す。 保存。ボトルは小さなもの(1L~2L程度)を選んでびっしり入れる。空気を入れない。焼酎噴霧。
梅酢はキッチンタオルなどで濾過して、適当な用途(白梅酢漬けなど)に回す。
(赤梅干)
白梅干ほど乾燥に気を遣わなくても良い。赤梅酢が浸みだしていても、極端でなければ放置してよい。
風干しの時に、シソと混じらないように取り除く。少々は構わないが、シソが梅酢に長く使っているとどろどろになるので注意。基本的にはシソは出来るだけ綺麗に取り除いておいた方が良い。
赤梅酢は濾過して綺麗にしてから他の用途に回す。
シソは別に乾燥させてゆかり(赤紫蘇フリカケ、調味料)にしておくのが使い方も工夫できるので良さそうだ。シソは濡れたままにしておくとどろどろになって食欲の対象外になるので要注意。夏が終わるまでにゆかりにしておく。冷凍保存しての使いまわしなどは考えないこと。必ず後悔します。
梅干の保存容器は1年以上寝かせるつもりなら大きなサイズの容器を使う。直ぐに食用するなら小分けの方が扱いやすい。
※
梅干と梅酢を使った料理
梅干と梅酢を使った料理
- しば漬け=手順を見ると面倒。
- 梅酢ドリンク=手軽そうに見えるけど飲みたいように思わない。
- 切り干し大根の赤梅酢漬け=見た感じでは魅力的じゃない。
- セロリの白梅酢漬け=見た感じでは魅力的じゃない。
- 鶏肉の梅酢煮
- 紅生姜
- サンマの梅酢煮=梅酢、梅肉、生姜、ネギ、日本酒(みりんまたは酒または砂糖)、醤油。サンマ以外にイワシでもよい。アジ、サバもいけるが食味は少し変わる。
- ミョウガの梅酢漬け
- カブ(蕪)の梅酢漬け
- 豚肉の梅酢煮=
- レシピは五万とあるが、ピンと来るものはなかなかない。
※
2016-07-14-梅酒(露茜・大雪渓原酒)
2016-07-14-梅酒(露茜・大雪渓原酒)
7月12日ごろに収穫して冷凍しておいた露茜。6粒。約200グラム。
これを昨年買い付けておいた大雪渓純米酒原酒、約400ミリリットルで漬け込む。
冷蔵庫の野菜室で保管。
※
7月25日か26日。
お酒だけを密封できるボトルに移す。見る限り汚れは無いが一応フィルター使用。冷蔵庫に。少し余ったので賞味してみたら、渋い味が。不味い。失敗だった。
翌日から、賞味開始。不味くても日本酒は開封したら品質は持たない。1日経過しただけなのに、渋みが消えている。梅の酸味が程よく出ていて。美味しい。酔いの回りが早い。100ミリぐらいで止める。
また翌日。引き続き美味しい。ピンクの酒は美しい。原酒を使っているので酔いの回りは早い。
その次が3日目。3日間かけて全て賞味完了。
なかなか良い。
露茜は梅酒か梅シロップか。ピンクを楽しむべきだ。酒は日本酒かホワイトリカーか。ホワイトリカーなら氷砂糖があった方が良さそうだ。梅1キロなら300グラム~400グラム程度。日本酒でも200グラム程度入れた方が梅酒らしい味わいになるだろう。
量的には今回程度、出来上がりで300ミリリットル~350ミリリットル程度で十分な印象。
日本酒ベースは直ぐに飲みきる前提。冬まで熟成させてピンク色もしっかり出すにはホワイトリカーが良いだろう。
※
余った梅を使って梅ジャムを作る
余った梅を使って梅ジャムを作る
余った梅
- 青梅の余ったもの
- 完熟梅の余ったもの
- 梅酒に使った梅の余ったもの
- 梅シロップに使った梅の余ったもの
青梅の余ったもの
- 傷のあるもの、小さなサイズのもの。
- 洗う。灰汁抜き(2時間~8時間)
- 果肉をカット。種はこの段階で捨てても良いし捨てなくても良い。量による。
- 鍋に入れて浸る程度に水を張って中火~弱火で煮る。
- 灰汁が出るので除去する。
- 火が通ったら木べらで果肉を砕くように混ぜながら煮る。種に付いた果肉もこそぎ落とされる。
- 全体がどろどろになったら、火からおろしてフィルターに掛ける。ここでフィルターに何を選ぶかがポイントになる。果肉の食感を求めるなら粗い目にする。ねっとり感を求めるなら細かい目にする。
- 1回目のフィルターは粗い目を使い、再度煮詰めて、次に細かい目のフィルターを使えば、手間はかかるがねっとり濃厚が狙えるだろう。
- フィルター処理が終わったら、計量し、基本的には同量の砂糖を加えて弱火で煮詰める。加える砂糖の種類は好みで選んでよい。何種類か作ってみると面白い。グラニュー糖、黒糖・甜菜糖・キビ糖など。
- 砂糖は一気に投入しないで味見をしながら予定の半分、また半分と、徐々に追加する。
- 砂糖を入れると焦げやすくなるが、焦がしては文字通り台無しなので、弱火で持ち場を離れないこと。時間は掛かるが湯煎で煮詰めても良い。
- 保存用のボトルを温めておく。同じ湯煎が利用できてもよい。
- 煮詰まったら、保存用ボトルに詰める。コンコンして空気を十分抜いておく。つるつる一杯まで詰める。空気を入れないこと。しっかり蓋をする。可能なら適当なものでシールする。
- 開封するまでは常温保管。
- 青梅ジャムと手順は同じ。
- 青梅ジャムは果肉を残さない方が美味しくなるが、完熟梅ジャムは果肉も楽しむ方が良さそうだ。
- 青梅ジャムはグラニュー糖が合うが、完熟梅ジャムは植物系の砂糖が合う。
- 焼酎で作ったものは、匂いが残るので止めた方が良いが、隠し味狙いのジャムなら面白い。ブランデーに付けた梅は味の収まりは良い。いずれも、そのまま何かに塗って食べるのではなく、例えば、カレーとか煮魚とかの隠し味。酒が味に残すものに魅力があれば価値があるが、それほどでもなければ、殆ど無駄仕事。廃物利用は返って高くつくし、地球にも優しくない。
- 手順は変わることは無いが、扱いは完熟梅に準じたものが良さそうだ。
- 最初から砂糖漬けになっている梅ですから相性はいいともいえますが、逆にエキスを抜かれているので、味はマイルドになる期待がある。梅酒に使った梅と同じでそのまま使うのではなく、隠し味で使うものがせいぜいの出来だろう。廃物利用だけに価値がある詰まらないジャムだ。
美味しいジャムのコツ(基本形)は、傷物や小さいものは止めて、梅干にしたいような上物で作ること。砂糖とガス代と手間を掛けるに相応しい梅ジャムを作ること。間違っても、廃物利用で美味しいものが作れるわけがない。
※
2016-07-05-梅干し
2016-07-05-梅干し
- 梅干し
- 第4ロット
- ウメ1.4キロ。塩200グラム。14.3%。7月5日仕込。冷蔵庫保管。
- 第5ロット
- ウメ1.4キロ。塩200グラム。14.3%。7月5日仕込。冷蔵庫保管。
7月11日に確認すると塩が溜まっていた。濃度を上げたせいか上手く溶けていない。
こちらには赤シソを入れていない。白漬けにするのかな。
※
2016年8月5日
- 笊に入れて天日干し。1日目。
- 白梅酢もボトルにれて天日干し。白梅酢は余り透明感が無い。
- 漬け込みから1か月。
- 天日干し2日目。夕方、上下を変えるが笊(竹)にくっついて皮が破れそうだ。日中1度上下入れ替えの作業が必要。夜間、焼酎を噴霧するか。強制夜露?。
- 天日干し3日目。
- 夕方、梅酢に戻す。
- 朝方、温度が下がったところで食品庫に保管。
- 日向干し、半日。午後から陰干し。
- シソは天日干し
- 陰干し 。
- 白梅酢を濾過してボトルに入れる。ブランデーボトル(700ミリ?)に丁度入りきる。
- シソは天日干し
- 陰干し3日目。夕方瓶詰。2Lボトル1個に全部収まる。
- シソは天日干し。ボトルに収めるがまだ乾燥度合いは不十分。
2016-07-03-梅干し
2016-07-03-梅干し
- 梅干し
- 第1ロット
- ウメ1.75キロの袋(ジプロック)+塩220グラム。12.5%。7月3日仕込。7月5日冷蔵庫に移す。ジプロックに穴が開いていて、7月5日に袋交換。塩を40グラム追加。塩は交換時にロスしているが、ロスが無ければ14.9%に相当。
- 7月8日ごろに、冷凍赤シソを塩揉みして追加。
- 7月31日(晴れ)天日干し。梅酢は5Lボトルに収める。梅酢も天日干し。赤紫蘇の色素が弱く地味な赤色。
- 8月1日、天日干し2日目。
- 8月2日、天日干し3日目。
- 8月3日、反日天日干し4日目。梅酢を入れた5Lボトルに戻す。天日干しした赤紫蘇も梅酢に戻す。鮮やかな赤色に少しでも近づける意図もある。
- 第2ロット
- ウメ1.75キロの袋(ジプロック)+塩220グラム。12.5%。7月3日仕込。7月5日冷蔵庫に移す。
- 7月11日。赤シソを追加。生葉ベースで150グラム(塩揉みベースで100グラム)
- 8月2日。ジプロックから笊に移して天日干し開始。色は結構出ていた。やはりシソは冷凍保存とか考えない方が良い。時間が経つと色素ケミカルに何らかの変化が出るのだろう。
- シソは第1ロット一緒に並べる。最早区分しないと言うこと。
- 梅酢も第1ロット分と合流。
- 8月3日、天日干し2日目。
- 8月4日、天日干し3日目。 梅酢を入れた5Lボトルに戻す。ロット1に合流。
- 第3ロット
- ウメ1.75キロの袋(ジプロック)+塩220グラム。12.5%。7月3日仕込。7月5日冷蔵庫に移す。
- 7月11日。赤シソを追加。生葉ベースで150グラム(塩揉みベースで100グラム)
- 8月2日。ジプロックから笊に移して天日干し開始。第2ロットと合流。
- 果肉の敗れた梅が3個~4個あった。梅酢は濁っている筈だが、構わず合流。
- 8月3日、天日干し2日目。
- 8月4日、天日干し3日目。 梅酢を入れた5Lボトルに戻す。ロット1に合流。
2016年8月9日
- 陰干し開始。5Lボトルから取り出して笊(ザル)に並べると、約5キロあった完熟梅が1枚の笊の上に載ってしまった。赤紫蘇は別の笊に分けて並べる。こちらも陰干し開始。明日は日向干しで問題ない。
- 梅酢はペーパータオルをフィルターに使って、濾過してボトルに収める。500ミリ~700ミリ(後で調べよう)のボトルから溢れ出てしまった。50ミリ~100ミリ程度。こちらは一旦小さいボトルに収める。
今回は重石を全くしなかった。只の梅酢漬けにしたものを梅干にすることになる。面白いことに、梅酢に漬けただけでも果肉が軟らかくなるものと、果肉が固いままのものと両方が出来る。重石をした時に比べて、硬いままのものの比率は多い。
重石をする理由は、梅酢の抽出を早くして梅を保護状態に早く移行することが一つ。冷蔵庫のなかった時代では必須だったろう。もう一つの狙いあるいは効果は果肉の組織を破壊して柔らかい梅干しにすること。弱点は重石によって皮が破れて果肉が飛び出してしまうこと。均等に圧力を掛けるのは難しい。昔は途中で上下の入れ替えをやった筈だ。
天日干しは、水分を吐き出させて、収縮させ、果肉の組織を破壊し、梅のエキスだけを残し、その後自然と水分が戻ることで最適な食感を得ようとするものだ。勿論、最大の狙いは保存性の確保だった。塩分濃度が高く、乾燥して(塩分濃度が十分なら濡れていても構わない)、日光を遮り、密封するなら、腐敗菌は付着しにくく、繁殖も難しい。
今回は天日干しを2回する。と言うか3ロットを合わせた梅酢に漬けて味に深みを付けることが狙い。1回目は3日程度かけてぎりぎりまで水分を奪い、一旦梅酢に戻して1週間程度置いて、天日干し2回目は水分調整程度。1日(一昼夜。翌朝の取り込み)で十分だろう。
※
2016年8月5日
- 赤紫蘇を入れた梅干しは全て5Lボトルに収まった。赤梅酢に戻した。ちょうど浸るくらい分量。梅は約5キロだったからいい加減なところだ。
2016-07-03-梅酒(焼酎)
2016-07-03-梅酒(焼酎)
- 2016-07-03-梅酒(焼酎)
梅酒
- ウメ50個=約1.5キロ。
- 焼酎(ホワイト宝)1L
- 砂糖:未投入
- ⇒氷砂糖(グラム数は未定)を追加のこと。
- ⇒7月6日。氷砂糖300グラム追加。 糖度20%。
2016-07-03-梅シロップ(黒糖)
2016-07-03-梅シロップ(黒糖)
- 梅シロップ(黒糖)
- ウメシロップ(黒糖版)
- 新たに黒糖版を作る。 先に作ったウメシロップの様子が分からないので、黒糖を追加しても無駄になるかもしれない。完熟梅で最初から作り直し。
- ウメ30個。1個30グラム。約900グラム~1キロ。
- 黒糖300グラム
- 氷砂糖150グラム
- 糖分は450グラムで約50%になっている。
- ⇒後、甘味をしっかりさせるために氷砂糖を100グラム~150グラム追加必要。
冷蔵庫保管。1週間、1日1回上下させるが、シロップはなかなか出て来ない。
※
2016/07/14
- シロップがかなり出てきた。下から10センチくらいか。氷砂糖はまだ全部は溶けていない。黒糖は粉糖だったから概ね溶けているだろう。
- 砂糖はすっかり溶けていた。梅のエキスは相当出ている印象だ。追加の砂糖(氷砂糖)は止めにしよう。漬け込み期間も十分だから、そろそろ処理することにしたい。
2016年7月25日ごろ
シロップをフィルターで抜いて、ボトルに入れる。ボトルは事前に熱湯消毒。1リットル瓶で少し余る程度。湯煎で消毒。温度は60度程度。密封して終了。常温保存。
※
⇒2017年8月
これ、結局どうしたかな。賞味した記憶が無い。
パントリーには不明のっボトルが2本。茶色いものだから、これなのかな。ラベルが付いていない。匂いはあまり良くない。困ったな。飲める代物かどうか。
※
2016-07-02-梅シロップ(失敗廃棄)
2016-07-02-梅シロップ(失敗廃棄)
- 青梅ロット
- 2016年7月2日
- 4リットルボトル2本
4リットルボトル2つを使う羽目に。梅はそのうち、1つは満タン、もう1つは6割強。だから合計で3キログラムと100グラムていど。
完熟と青梅と合わせて5キロと200グラム。
氷砂糖は1袋=1キログラム。2つ目も開封して使い始めた。2袋を使い切ると2キロになる。
糖分の梅の量に対する比率は40%弱になる。世間は100%だから相当抑えた糖分となる。発行リスクが高い。冷水に漬けるなどして温度管理が肝心だ。
7月4日
砂糖を少し追加。常温に置いているので腐敗の懸念もある。糖分の濃度を上げてリスクを軽減するのが狙い。
※
追熟が上手く出来た様子はないので、完熟と青梅を分けるのは止めにしよう。合体させて良い。例外は黒糖を入れるロット。小ボトル1本だけ。
2Lボトルの一つを4Lボトルのハーフ入りに合流させる。梅が少し縮んでから。
明日(7月5日)辺りが良さそうだ。泡対策が必要だな。
※
早々にシロップを出させて、後は冷凍キューブにして保存させよう。
アイスキューブを作る製氷皿が必要かな。キューブにしてからジプロックに入れればよい。
- 100円ショップで1個購入。
※
7月5日
腐敗臭が出ていたので廃棄。
傷物・小サイズの訳あり青梅で作ろうとしたシロップは失敗。砂糖の濃度と保管場所が不適切だった。甘さを抑えるなら冷蔵庫は必須。
豊作で処理できなかったというのが本当の処だろう。
豊作の時はジャムにするか、庭木の肥料にするか。
廃棄した梅は3.5キロ。少し残念だ。
※
***
露茜を収穫する
2016年7月12日
本日、露茜を収穫。6個。小ぶり3個、大ぶり3個。赤く色づいている。しかし、梅の香りは何もしない。自然落果しないので、手捥ぎで収穫したが、まだ早かったのかもしれない。
いずれにしても、普通の梅とは違った印象だ。
※
梅酒にするつもりだったが、この雰囲気ではなかなか梅酒には仕上がらないかも知れない。
※
本日、露茜を収穫。6個。小ぶり3個、大ぶり3個。赤く色づいている。しかし、梅の香りは何もしない。自然落果しないので、手捥ぎで収穫したが、まだ早かったのかもしれない。
いずれにしても、普通の梅とは違った印象だ。
※
梅酒にするつもりだったが、この雰囲気ではなかなか梅酒には仕上がらないかも知れない。
※
2016年梅仕事(続き)
2016年梅仕事(続き)
2016年7月11日
スーパーで赤シソが手に入った。今年はギブアップかなと思っていたがラッキー。袋にはアオムシも入っていた。庭に放したが無事生き延びてくれるか。
本日購入の赤シソは、さっと洗って、 茎を外す。水を切って計量。550グラム。塩25グラムで塩揉み。絞って、塩20グラム追加して塩揉み。絞って、計量。200グラム。
梅干ジプロック①-1
冷凍赤シソ300グラムを入れておいたもの。色が出てきている。見掛けは順調。
梅干ジプロック①‐2
本日処理した赤シソを半分入れる。
梅干ジプロック①-3
本日処理した赤シソを残り半分入れる。
-
梅干ジプロック②-1
※
2016年7月11日
スーパーで赤シソが手に入った。今年はギブアップかなと思っていたがラッキー。袋にはアオムシも入っていた。庭に放したが無事生き延びてくれるか。
本日購入の赤シソは、さっと洗って、 茎を外す。水を切って計量。550グラム。塩25グラムで塩揉み。絞って、塩20グラム追加して塩揉み。絞って、計量。200グラム。
梅干ジプロック①-1
冷凍赤シソ300グラムを入れておいたもの。色が出てきている。見掛けは順調。
梅干ジプロック①‐2
本日処理した赤シソを半分入れる。
梅干ジプロック①-3
本日処理した赤シソを残り半分入れる。
-
梅干ジプロック②-1
- 梅酢の量は少ない。塩がそこに溜めっている。溶けていない。上下を何度も入れ替えて、塩と梅酢ととが万遍なく梅に混ざるようにした。こちらは赤シソを入れない白漬け。
- 梅酢の量は少ない。塩がそこに溜めっている。溶けていない。上下を何度も入れ替えて、塩と梅酢ととが万遍なく梅に混ざるようにした。こちらは赤シソを入れない白漬け。
※
梅シロップを冷凍保存できない理由?
梅シロップを冷凍保存できない理由?
※
- 蜂蜜も凍らないらしい。濃度が高いと凍り難くなるらしい。「冷凍蜂蜜」は存在しないの?。
- 凍らせるには水で割って水分を増やしてやる。
- 普通に飲む時は4倍程度に薄めているから、凍らすときに同量の水を加えて2倍に薄めても問題ないだろう。
- 2倍に薄めて凍らなかった。もっと薄めるのかな。結構厳しいね。
案外難しい樹上完熟梅の収穫
案外難しい樹上完熟梅の収穫
※
- 梅の通販などでは平気で「樹上完熟」の文字が並ぶが、実際にやるのは難しい。
- 自然摘果、自然落果した梅には臍(へそ)蔕(へた)が付いていません。スポっと外れて落ちるからです。
- でも、自然に落ちたら完熟かと言うと話は別です。完熟前に落ちてしまう梅はとても多い。
- 例えば、白加賀は黄色く色づく程度にはなりますが、それ以上は堪え切れずに自然落果します。簡単に追熟できるのでもんだいはありませんが。
- 豊後は樹上完熟が得斬る品種のようです。自然落果するものもありますが枝に付いたまま鮮やかなイエローになります。
- 露茜は豊後の系譜の品種で、豊後のように自然落果のそぶりも見せません。樹上で桃のように赤く色づいてきます。
- 梅仕事の観点で見るなら、本来の意味の自然摘果(間引き)は放置するとして、樹上完熟を狙う収穫は、落下したものより、樹上から収穫する方が、品質が揃って作業の効率がよい。十分大きくなって自然落果が始まったら、樹上収穫とします。
- 白加賀はタイミングが早く来ます。
- 豊後系は白加賀より遅れるタイミングですが、いくら待っても切りがないので、色と匂いを確認して 収穫します。
- 長く置くと、虫の被害、鳥の被害もありますし、果皮が日焼けして味を損ねます。早く収穫して、屋内で追熟させる方がはるかに良質な梅に出来ます。
- 「6月は出来るだけ遅く、7月は出来るだけ早く」を心がけます。梅の実のサイズを大きくするために早撮りは禁物ですから6月は我慢する心構え。上質を心がけて、7月になったら(梅雨明けの強い日差しになる前に)は早目に収穫する。
赤シソで失敗する
赤シソで失敗する
今年は失敗の当たり年だ。
(1)風味の消えた冷凍シソ
冷凍しておいた赤シソ。長く冷凍しすぎて風味も何も抜けてしまった。赤シソの冷凍保存はせいぜい2か月。多分、2か月でも長い方だろう。梅の収穫と赤シソの収穫の時期が異なるから、上手に仕入れないと、どうしても赤シソが早く調達になる。野菜室で1週間待機がいいが、それを超えるなら冷凍で保管。
あく抜き処理をして保管するか、生のまま保管するか。いずれにしても1か月以内を目指そう。
⇒冷凍は使っても1か月。
⇒野菜室保管の範囲で使用するのが基本。
(2)ぬるぬる溶けた赤シソ
スーパーで買う時に注意。特に、密閉された袋に入って売られている赤シソは鮮度が確認できないので危ない。今年、スーパーで買った赤シソは水洗い段階でどろどろと溶け出してきた。最初は灰汁が出ているのかと思ったらシソ自体が解けているのだ。シソの良い香りもしない。いつもと違うと感じていたが、とんでもないものを買わされた。買ったスーパーに電話すると、シーズン終了で最後にどろどろ溶けることがあるらしい。 新しいものはもう入ってこないので返金だって。
返金は良いけど、赤い梅干しが作れなくなるじゃないか。
⇒密閉袋入りは買わない。オープンな袋入りを買うこと 。
⇒店に新鮮なものが並んだら直ぐに買うこと。
※
梅仕事と冷凍庫利用の注意
梅仕事と冷凍庫利用の注意
フリーザーは究極の保存庫だが、失敗も多い。組織が破壊され風味が失われてしまうからだ。チルドは多分、マイナス0.4付近。冷蔵庫は4度付近。野菜室は4度から8度の辺りかな。フリーザーはマイナス8度から10度付近かな。
ウメを意図的に凍らせて組織破壊すると梅シロップが簡単に作ることができる。しかし、
冷凍室で干からびてしまった梅でシロップが作れるか?
使える訳がない。見た目で常識で判断して良さそうだ。ウルトラC(古い?)は梅仕事にもありえない。
梅仕事のタイミングを調整する目的で、梅仕事は6月から8月に集中するが、生ものを一気に全量処理するのは大変だから、1か月~2か月ぐらい遅らせるには、冷凍庫の利用は重宝するし、意図的に冷凍梅でシロップを作るのも面白い。あくまでもフレッシュな味わいが残されていないといけない。冷凍庫に眠っていた去年の梅を使うなど以ての外。冷凍は空気を抜いて乾燥させてやると長期間OKと記事があったが、それでも2か月程度にするのが無難でしょう。
冷凍室に保管してあった赤シソは使えるか?
ウメだけではありません。シソも買うと余るから、後で使うつもりで保管すると、結局は風味が消えて、色も弱くなるので、意味が半減以下になります。直ぐに捨てて良いでしょう。
冷凍保存の梅シロップは使えるか?
そもそも上手く冷凍できるかどうか分からない。揺らしながら凍らせるなら分離させずに済むが、普通だと分離が起きて始末に悪そうだ。長期間保存すると、やはり水分は抜けていく。妙なものが残ることになるが、これは冷水でも、お湯でも、炭酸水でも戻せる可能性はある。味は気分も大事だから、半年を目途とするのが現実的だろう。最遅9月の仕込みとして、正月くらいまでに消費するのが無難。
冷凍庫に一時退避させた食材も、9月の上旬までには手仕舞いすることです。何か工夫して使い切る。
※
2016梅仕事ハーフタイム
2016年7月6日
》》これまでの作業の整理
ウメシロップ
》》これまでの作業の整理
- 6月下旬:自然摘果(完熟梅)収穫。拾うだけ。初期ロットはジャム。後期ロットは冷蔵庫保管。
- 7月1日:樹上果実収穫。仕分け:
- 完熟・大粒・傷無し、追熟。
- 青梅・大粒・傷無し、追熟。
- その他(小さいか傷ありか)も、完熟と青梅に区分。その他は直ぐに灰汁抜き。シロップ用。
- 7月1日:シロップ仕込。⇒結果は失敗。糖分濃度と保管場所のダブル失敗。好きようがない。
- 7月3日:完熟梅の仕込み
- 7月5日:青梅⇒追熟の仕込み。
ウメシロップ
- ウメシロップ4Lボトル版
- ウメ2キロ×1ボトル、ウメ1.5キロ×1ボトル(計3.5キロ)
- 4Lボトルのものは2つとも捨てる。腐敗臭。白い泡。砂糖を追加したのが全部無駄になった。
- ウメシロップ2Lボトル版
- ウメ1キロ×2ボトル(計2キロ)
- 2Lボトルのものは継続冷蔵庫。捨てるかどうか判断が難しい。糖分の量はい入るだけ入れて計測していない。1キログラムの袋の半分は使ったか。梅が2ボトルで2キロ。砂糖は700グラムとすると35%。通常は100%、少なくしても50%だから、相当無理な数字だ。
- 匂いが良くないので気分的には捨てたい。追加で作った黒糖版も変な匂いがしたら梅の匂いと思った方が良いかもしれない。
- ウメシロップ(黒糖版)
- 新たに黒糖版を作る。 先に作ったウメシロップの様子が分からないので、黒糖を追加しても無駄になるかもしれない。完熟梅で最初から作り直し。
- ウメ30個。1個30グラム。約900グラム~1キロ。
- 黒糖300グラム
- 氷砂糖150グラム
- 糖分は450グラムで約50%になっている。
- ⇒後、甘味をしっかりさせるために氷砂糖を100グラム~150グラム追加必要。
- ウメ50個=約1.5キロ。
- 焼酎(ホワイト宝)1L
- 砂糖:未投入
- ⇒氷砂糖(グラム数は未定)を追加のこと。
- ⇒7月6日。氷砂糖300グラム追加。 糖度20%。
- 第1ロット
- ウメ1.75キロの袋(ジプロック)+塩220グラム。12.5%。7月3日仕込。7月5日冷蔵庫に移す。ジプロックに穴が開いていて、7月5日に袋交換。塩を40グラム追加。塩は交換時にロスしているが、ロスが無ければ14.9%に相当。
- 第2ロット
- ウメ1.75キロの袋(ジプロック)+塩220グラム。12.5%。7月3日仕込。7月5日冷蔵庫に移す。
- 第3ロット
- ウメ1.75キロの袋(ジプロック)+塩220グラム。12.5%。7月3日仕込。7月5日冷蔵庫に移す。
- 第4ロット
- ウメ1.4キロ。塩200グラム。14.3%。7月5日仕込。冷蔵庫保管。
- 第5ロット
- ウメ1.4キロ。塩200グラム。14.3%。7月5日仕込。冷蔵庫保管。
梅の収穫:高い場所の梅の取り方
梅の収穫:高い場所の梅の取り方
- 梅の収穫
- 高い場所の梅の取り方
ネットで調べてみると高い場所の梅を収穫するために困っている人が多い。生産農家なら多くの梅の木を相手にするのでコストを掛けてもmとが取れる算段だ。しかし、小さな庭に植えた1本の梅の木がいつしか大きくなって梅が収穫できるようになっただけのものなら、愛着十分だけどコストは掛けたくないのが心情。
- 脚立
- 大きなサイズの脚立から3段程度のものまであるが、基本形は危険と言うこと。段数の小さなもので済ましたい。枝が高いと未だ届かないというケースもあるが、小さな低いもので済ませるべきだ。脚立に乗った作業はとても危険。
- 木に登る(上がる?)
- 木の上に登るのは更に危険。もぎ取りプラス枝を揺すって梅の実を落とすやり方。梅の木もそれなりに大きくないと無理だ。
- 高枝切り鋏
- ワイヤーで棒の先の鋏の開閉をやるもの。結構疲れる。狙い通りに鋏の位置が決まらない。梅を地上に落として傷つけてしまうこともある。上出来の鋏は摘み機能が付いていることもある。木が大きいと届かないケースもある。
- 自然落果
- 自然摘果というか勝手に梅が落ちて来るので下にビニルシートでも敷いて受け取る。基本的に全部完熟梅。蔕(臍?)が抜けた状態。上物です。
剪定も収穫のスタイルを意識して行うべきだと言うことが分かる。例えば、背の低い脚立に上がって届かない枝は無いようにする。枝が出ても翌年にはまた綺麗に払うようにする。
※
2016-07-01-梅シロップ
2016-07-01-梅シロップ
- 完熟梅ロット
- 2016年7月1日
- 2Lボトル2本
- 梅を満タン入れたが、隙間の関係で恐らく2Lボトルには1キログラム程度だろう。それが2本だから梅は2キログラム。
- この場合、使う砂糖の量は、35%として、700グラム。ロックシュガー(1キログラム包装)の半分強。
- ⇒1つのボトルには黒糖を追加して違った味にトライしてみよう。
- ボトル内の梅が少し容積が縮んだところで、冷蔵庫に退避しておいた10個程度を追加して収容。
- 泡が出てきた。冷蔵庫に入れる。液体はあまり綺麗でない。濁った感じだ。フィルター(濾過)は二重にしてやった方が良いだろう。
7月8日ごろ
- 冷蔵庫に横に入れていたらシロップが漏れ出ていた。どの程度ロスしたかは不明。半分は出てしまったようだ。縦向きに入れ替える。
2016/07/14
- 冷蔵庫保管の2つの2Lボトルからシロップを取り出す。保存用に百円ショップで購入しておいた1Lボトルに入れる。どう言う訳かぴったり1Lボトルに満タンで収まる。空気が殆ど入らないので丁度良い。入れる時はペーパータオルをフィルターに使い、ロートで流し込む。蓋を乗せて、殺菌のため湯煎。泡がたくさん出て来る。冷やしておいたので水分の中の空気と最初発酵していたので炭酸ガスも閉じ込められていただろう。60度以上まで温めて数分。密封できる蓋をして、さらにサランラップで密封する。温度が下がると更に蓋はしっかり閉まる筈だ。これで長期保管可能。1年以内に飲み終えたい。
- 取り出した梅はポリ袋に入れて冷凍庫へ?。いずれ梅ジャムにされるだろう。管理対象から外す。
2016年の梅仕事
昨年、2015年は梅酒を作った。今年は梅干しをメインにする。
狭い庭の小さな梅も、この頃は自家消費分の梅を実らせるようになったので、通販で買い付けたり市場へ出かけて購入する必要は無くなったようだ。取り分け、2016年度は暖冬の影響か、果実類はどれも豊作。今まで実を付けたこともない果樹までが花を咲かせ果実を付けている。梅も例年の2倍以上の収穫となった。
収穫の方法の改善
収穫の仕方も工夫をするようになって比較的大きめのサイズを入手できるようになった。簡単な話、慌てて収穫しないこと。3月4月に花を咲かせて受粉して小さな実を付ける。自然摘果が、5月頃から始まる。小さな赤ちゃん梅がパラパラ落ちる。最初の自然摘果を乗り越えて実が成長するが、成長競争に負けた小ぶりの梅の実が次に落ち始める。数も質も不安定なのでそのまま捨てておく。
この劣性果実の自然摘果はずっと続くし、最後まで枝にしがみついたままのこともある。これは基本的には使いものにならないので、劣性が確認できたら直ぐに枝から外したほうが良い。摘果作業。興味があれば、梅シロップか梅ジャムに使ってみても面白いかもしれないが味が良くなるとは思えない。雑味を形成するだけではないか。
手順は<⇒自然摘果⇒摘果⇒収穫>の順序になるが、収穫にも2通りある。
(1)小さな劣性梅を滴下して大きい実だけを残して暫く待つと、自然落果が始まる。厳密に言えばこれも自然摘果の一環だが、 青い実を落とし始めるので、これを収穫する。
※
青梅利用の場合
青梅利用の場合は、一気に灰汁抜きして、梅酒、梅シロップなどを作ります。
時間差がある場合、梅シロップの場合は、冷凍保管も有効です。
完熟梅利用の場合
完熟梅利用の場合は、追熟のプロセスを入れて、完熟の度合いを調整しますが、収穫の時間差があるので、少し面倒です。最初に収穫したものは冷蔵庫に入れて追熟を停止させます。 最後に収穫したものが揃ったら、冷蔵庫から出して、色分けします。バラツキの度合いと梅の数で、青い色と黄色い色、黄緑色と3段階程度。それぞれが作業ロットになります。
全部色を揃えたい場合は、黄色と黄緑を冷蔵庫に入れて、青色だけを追熟させます。黄緑色になったら冷蔵庫の黄緑色と合流させ、更に追熟させます。次に黄色になったら、冷蔵庫の黄色を加えます。黄色からの追熟は梅を痛めるリスクが高まりますから、長く放置しないこと、多く積み重ねないこと、など慎重な取り扱いが必要です。
仕分け
「梅酒」と「梅干」の場合は、梅は大きなサイズで、果皮は破れたり傷があったり過渡な日焼けなどのないものに限定します。
「梅シロップ」は考え方によって、雑味(複雑系の味)を嫌う場合は果皮の綺麗なものを使います。青梅と完熟梅は混在させないようにします。
複雑系の味を楽しむ場合は、青梅・完熟梅の混在、果皮の破れなどは気にしません。
但し、果皮に穴が開いている場合は想定外のものが侵入しているといけないので、カットして内部を改めます。
「梅ジャム」は、以上のどれにも使えないものを利用して作ります。残りもので作る雑味梅ジャムと言ったところです。贅沢梅ジャムなら梅干用の完熟梅を使います。
※
狭い庭の小さな梅も、この頃は自家消費分の梅を実らせるようになったので、通販で買い付けたり市場へ出かけて購入する必要は無くなったようだ。取り分け、2016年度は暖冬の影響か、果実類はどれも豊作。今まで実を付けたこともない果樹までが花を咲かせ果実を付けている。梅も例年の2倍以上の収穫となった。
収穫の方法の改善
収穫の仕方も工夫をするようになって比較的大きめのサイズを入手できるようになった。簡単な話、慌てて収穫しないこと。3月4月に花を咲かせて受粉して小さな実を付ける。自然摘果が、5月頃から始まる。小さな赤ちゃん梅がパラパラ落ちる。最初の自然摘果を乗り越えて実が成長するが、成長競争に負けた小ぶりの梅の実が次に落ち始める。数も質も不安定なのでそのまま捨てておく。
この劣性果実の自然摘果はずっと続くし、最後まで枝にしがみついたままのこともある。これは基本的には使いものにならないので、劣性が確認できたら直ぐに枝から外したほうが良い。摘果作業。興味があれば、梅シロップか梅ジャムに使ってみても面白いかもしれないが味が良くなるとは思えない。雑味を形成するだけではないか。
手順は<⇒自然摘果⇒摘果⇒収穫>の順序になるが、収穫にも2通りある。
(1)小さな劣性梅を滴下して大きい実だけを残して暫く待つと、自然落果が始まる。厳密に言えばこれも自然摘果の一環だが、 青い実を落とし始めるので、これを収穫する。
- ⇒自然摘果⇒摘果⇒収穫(青梅自然落果)
- ⇒自然摘果⇒摘果⇒収穫(青梅自然落果⇒青梅樹上もぎ取り)
- ⇒自然摘果⇒摘果⇒収穫(青梅自然落果⇒完熟梅自然落果⇒完熟梅樹上もぎ取り)
※
青梅利用の場合
青梅利用の場合は、一気に灰汁抜きして、梅酒、梅シロップなどを作ります。
時間差がある場合、梅シロップの場合は、冷凍保管も有効です。
完熟梅利用の場合
完熟梅利用の場合は、追熟のプロセスを入れて、完熟の度合いを調整しますが、収穫の時間差があるので、少し面倒です。最初に収穫したものは冷蔵庫に入れて追熟を停止させます。 最後に収穫したものが揃ったら、冷蔵庫から出して、色分けします。バラツキの度合いと梅の数で、青い色と黄色い色、黄緑色と3段階程度。それぞれが作業ロットになります。
全部色を揃えたい場合は、黄色と黄緑を冷蔵庫に入れて、青色だけを追熟させます。黄緑色になったら冷蔵庫の黄緑色と合流させ、更に追熟させます。次に黄色になったら、冷蔵庫の黄色を加えます。黄色からの追熟は梅を痛めるリスクが高まりますから、長く放置しないこと、多く積み重ねないこと、など慎重な取り扱いが必要です。
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「梅シロップ」は考え方によって、雑味(複雑系の味)を嫌う場合は果皮の綺麗なものを使います。青梅と完熟梅は混在させないようにします。
複雑系の味を楽しむ場合は、青梅・完熟梅の混在、果皮の破れなどは気にしません。
但し、果皮に穴が開いている場合は想定外のものが侵入しているといけないので、カットして内部を改めます。
「梅ジャム」は、以上のどれにも使えないものを利用して作ります。残りもので作る雑味梅ジャムと言ったところです。贅沢梅ジャムなら梅干用の完熟梅を使います。
※
梅と酒粕を楽しむ
梅と酒粕を楽しむ
酒粕付の話をNHKが繰り返し放映していた。国民の健康を改善する観点からの番組放送だろう。酒粕付の圧倒的な有利性は塩分に頼らない漬物であること。歳を重ねた後でいきなり塩分注意しても手遅れかもしれないから、若いうちから塩分離れが求められるわけだ。
酒粕を使ったもっとも有名なものは奈良漬け。年代物は美味しいらしい。魚の粕漬けも美味しい。こちらは生もので年代物とはいかない。身が崩れてしまう。その他いろいろな食材の粕漬けが研究されているとか。
さて、
ウメについてはどうか?。梅は瓜ほどには強くないがそれでも十分丈夫な皮を持っているので粕漬けの熟成についても期待できるのではないか。
実験的レシピを考えてみたい。
(青梅|生梅)
綺麗に洗ってから、2日間ほど乾燥させる。天日干しの是非は不明。水分を抜いて粕床が緩まないようにするためだから、天日干しの方はより効果的と言えそうだが拘ることもないだろう。
粕床に漬け込む。 期間は1年以上。夏以外は室内常温(パントリー)、夏場は冷蔵庫。2か月に1回程度粕床をチェックする。弛み過ぎていたり、乾き過ぎていたりした場合は粕床を追加して調整する。
1年後に味をチェックする。美味しければ食用する。今一ならもう1年漬け込む。
長丁場になりそうだから他の野菜と一緒に漬け込むのは避けたい。
(完熟梅)
基本的な手順は生梅と同じ。皮を破ったり潰して破壊しないように扱いを丁寧にすること。また水分が抜けやすいことも想像でいる。生梅とはと分けておいた方が無難。
食用出来る時期は2,3か月ごろから可能になると思われるので、チェックの頻度は多くした方が良い。毎月でも。
粕床には、好みで、砂糖を加える。他の野菜(セロリ)、ドライフルーツを加えても面白い。
(梅干)
梅酢に使っている時は梅干を乾燥させて粕床に漬け込む。乾燥している梅干はそのまま漬け込む。粕床は気持ち弛めでも良い。酒を若干多く使う感じ。
塩分が多過ぎたり、捨てられないでいる古漬けの梅干しでも、失敗した(と思っている)梅干でもいい。
梅干しの粕漬けが美味という話はあまり聞かないから多分珍味の類だろう。作り過ぎないこと、早目に味をチェックすること。口に合えば占めたものだが、逆ならさっさと撤退した方がいいでしょう。
野菜(セロリ、キュウリ)と一緒に漬け込む方が面白いが、この場合は粕床が緩むので注意すること。
(梅酢付(の梅))
手順は同じ、乾燥させてから漬け込む。皮が軟らかいので破れないように注意する。粕床が緩みやすいので注意。梅酢の塩分もあるので、野菜も一緒に入れて早めに食べるのが良さそうだ。
(梅酒の残り梅)
梅酒に漬かっていた梅はどうしようもなくてジャムにしても隠し味でしか使えない代物。これを粕床に漬けてどうなるものか。酒が逆に抜けて超珍味になるかも。抜け殻に幸あれ!かな。
※
露茜
露茜
珍しく露茜の記事が流れ着いた。取りあえず転載です。
露茜は茨城県つくば市生まれだったらしい。例の果樹研究所だから縁もゆかりもある訳だ。
栽培マニュアルは和歌山県内限定だろうか?。電話してもらえるものならもらってみたい。
/
- 和歌山県立うめ研究所
- http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/070109/gaiyou/011/011.htm
- 〒645-0021
- 和歌山県日高郡みなべ町東本庄1416-7 【地図】
- TEL:0739-74-3780
- FAX:0739-74-3790
http://www.hidakashimpo.co.jp/news/2016/03/post-5329.html
うめ研究所が露茜の栽培マニュアル作成
2016年3月11日
新しい梅の市場を開拓しようと、県立うめ研究所は赤い果実が特徴の梅の新品種「露茜(つゆあかね)」の産地化を目指している。梅シロップや梅酒などに加工するときれいな色に着色できるので、食品加工メーカーからの引き合いは多いという。同研究所では農家の栽培監理マニュアルを作成した。
露茜は農研機構果樹研究所(茨城県つくば市)がスモモと梅を掛け合わせて開発し、平成21年に品種登録された。果実や果肉に赤色色素が豊富で機能性が高いことが大きな特徴。現状は、町内では清川、高城地区で栽培されているが、生産者は50~60軒で生産量は年間2㌧程度と少ない。しかし、梅シロップ、梅酒などに加工した場合にきれいな赤色になるため食品加工メーカーからの引き合いが多く、中野BC(海南市)が赤色梅シロップ、南部美人(岩手県)が梅酒とスパークリング梅酒を試作。今秋から販売に乗り出す。県工業技術センターではシート状や粉末にした食品素材も開発し、今後はパンやケーキ、菓子類などへの活用も期待されている。
県立うめ研究所では露茜の普及を進めようと、農家用として栽培管理マニュアルをつくった。安定的に生産して加工原料とする技術を開発するため、関係機関と連携しながら取り組んだ成果をマニュアル化した。「品種特性」「早期多収生産技術」「高品質果実の供給技術」「果実の機能性と新しい加工商材の開発」の項目別に紹介している。A4判、カラー刷り27㌻。同研究所では「全国的にみた各家庭の梅の購入数量はピーク時の7割に落ち込んでいる。新たな梅の市場を開発するためには梅干し以外の商品への加工開発を進めていくことが重要。食品加工メーカーから注目を集める露茜の普及拡大を図り、付加価値の高い新規加工品の開発を推進していきたい」と意欲を見せている。マニュアル本は同研究所℡073-74-3780で無料配布している
※
梅干しの酒粕漬けを作る
梅干しの酒粕漬けを作る
※
- 思い立ったのは粕漬けの塩抜き効果の話を読んだ時。本物志向なら予め塩漬けにした素材は使わないだろう。しかし、塩が勝ちすぎて食べ難くなってしまった食材を利用できるなら、それもまたよし。自然流で、突っ張らないでいいでしょう。
- 普通は、塩鮭をイメージする。甘塩 中塩 辛塩。甘塩は生臭くて不味い。味がいいのは中塩か辛塩だが、塩分は体に悪い。粕漬けにして塩抜きをする。要するに生鮭で無く塩鮭でいいのだ。
- 次に思い当たるのが塩分を強くした梅干しの扱い。これも粕漬けにすれば塩抜きが出来て少し変わった味が楽しめるかもしれない。実際、可能なものでしょうか?
- 梅干しを酒粕に漬けるレシピは無い訳ではないが極めて少ない。多分、珍味の一つとして極一部の人に受け入れられているだけではないか。多くの人がチャレンジするが口に合う人は極少数というのが現実なんだろう。自分はその極少数かその他大勢か確認する作業はやっておいて損はないだろう。
- 普通に、梅干しの塩抜きをするなら、梅酢に漬ければよい。梅酢がなければもっと普通に酢につければよい。そのあと、再度天日干しをしてもよいし、梅酢漬けとして食しても良いが、まあ梅干しにした方が味はまとまるでしょう。
- 粕床を作った時に、試しに数個の梅干しで試してみればよいでしょう。梅干し向けの粕床を特別に作る必要はない。梅干しの粕漬けが美味しい(自分の口に合う)と分かった時に考えれば十分だ。
- 梅干しの粕漬けを作る時はついでにセロリも一緒にやってみることだ。梅干しの塩が抜けていない分の調味になる筈だ。
梅の粕漬け
梅干しになる前の梅(生梅)の粕漬けも面白いかも知れない。青梅か完熟梅か、分からなければ両方やってみればよい。
上質な酒粕は蔵元の直売店にはいつでも並んでいる筈だ。(本当かな?)
※
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土用干しの夜露の効果 夜露 温度が下がって飽和水蒸気量が下がって空気中の水分がものの表面に取り付いて夜露になります。日中の高い温度と乾燥、夜間・明け方の低い温度と湿気を交互に繰り返すことで、梅の中の湿度が適正化される・果肉も程よく柔らかくなる(熟成が進む)ことを期待...