(梅仕事)梅の種類と選び方
梅といっても色々ある。日本が原生地で改良も日本で進んでいます。花を楽しむ花梅、梅の実を収穫する実梅、両方とも改良が進んで多くの品種が登録されています。各地方でどんどんやっているので実態把握は困難かも?。交配と接木で訳が分からなくなっていると残念。花を目的でも実も美味しいとなれば当然収穫するようになります。国の機関には日本梅のブランド確立もしっかりやってもらいたいね。
ここでは、梅を収穫する品種と梅仕事に応じて何を選択するのが良いか調べます。
概して温暖地方の梅は皮が薄く、寒冷地方は固め、 酸味は関西系の梅は強く、関東以北の物は弱め。その結果、西・南は梅干し向き、東・北は梅酒向き?。←殆ど参考にならないかも。
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<主な実梅品種>
◆大実梅◆
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★★採用★★
豊後(ぶんご)梅:
普通の梅かな。大粒。果肉も厚いが皮が比較的硬い。繊維質が多く杏子に近い品種。用途は限定しない。樹木としては古い品種かな?。豊後は大分。因みに露茜の受粉樹。
梅干し、梅酒、梅シロップ、
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高田豊後(たかだぶんご)
梅干し、梅酒、梅シロップ、
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★★採用★★
皮も果肉も色が赤いので梅酒や梅シロップにすると色も楽しめる。味の評価はこれからだろうか。粒が大きく果肉も厚いので梅干しにも出来るはずだが、今のところは流通量も少ない希少価値品なので、梅酒を優先することになる。プレゼントに良いかも。
梅干し、梅酒、梅シロップ、
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◆中実梅◆
南高(なんこう)梅:
なんこううめ又はなんこうばいという。単に南高と略す人もいる。粒が大きく、果肉も厚く、皮は比較的薄い。流通量も多い。用途を限定しない。
梅干し、梅酒、梅シロップ、、
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古城(ごじろ)梅:
これはややレアものかな。あまり聞かない名前だ。知る人ぞ知る。梅酒以外にも当然使えるだろうが、希少価値品かも。「青いダイヤモンド」とも言うとか。
梅酒、
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★★採用★★
しろかが梅とも言う。関東に多く栽培されている。名前が良い。中粒。梅酒に使うことが多いが、他に使っても美味しい。
梅酒、
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果肉が固いので普通の梅干しには向かない。カリカリ梅、梅酒か梅シロップ専用だな。
梅酒、梅シロップ、、
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梅酒、
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青梅市。
梅酒、
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青梅市。兼用種。用途を問わないということ。
梅酒、
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サイズは小振り、果皮が薄い。梅干し向き。神奈川県小田原。
梅干し、
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果肉が柔らかい。塾期が遅い。兼用種だが主に梅干し。神奈川県。
梅干し、
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養老(ようろう)梅:
あまり聞かない。マイナーだろう。
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あまり聞かない。マイナーだろう。
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新潟県。
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★★採用★★
福井県若狭・三方。江戸時代の天保年間(1830~1844年)に若狭町(旧三方町伊良積)で発祥。明治時代から本格栽培。青いダイヤと呼ばれた。
西田梅⇒福井梅⇒紅映(べにさし)梅・剣先(けんさき)梅に品種展開。なかなか魅力的だ。取り寄せて仕込んでみよう。
西田梅⇒福井梅⇒紅映(べにさし)梅・剣先(けんさき)梅に品種展開。なかなか魅力的だ。取り寄せて仕込んでみよう。
梅干し、梅酒、梅シロップ、
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和歌山県。ピンク色。
梅酒、
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★★採用★★
中粒。ピンクの花は観賞用にも。受粉樹。自家受粉。一応、梅酒向けとされているようだ。
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青軸
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加賀地蔵
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稲積
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八郎
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翠香
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越の梅
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小粒南高
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八房の梅
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節田梅
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◆小実梅◆
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山梨県。奈良市から持ち込まれた?。花期が長く花粉が多いので受粉樹としても利用。
カリカリ梅、
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伊那市。
梅酒、カリカリ梅、
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- 梅の品種・ブランドもいいですが、品質に拘る生産農家に巡り合えなければ期待外れに終わります。実際に農家の人に合うことも畑を見ることも出来ません。見極めるには、いろいろな情報を総合して判断するしかなさそうです。「正しい生産農家の選び方」についてはいくつかの実績を踏まえて別に考察しましょう。
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