梅酢が上がらない
梅酢が上がらない
漬け込んで梅酢が上がるのを待ちますが、急いでいる人の場合は梅酢の上がりが遅くなります。のんびり構えた人の場合はさっさと梅酢が上がり始めます。マーフィーの法則。
梅酢
梅酢とは青梅のなかの水分とか梅エキスとか。特にクエン酸ですね。これが塩をふってやると浸透圧作用で外に染み出ます。梅酢が上がるわけです。
<梅酢を上げるには>
(重石を使う)
重石の重さは梅と同重量、あるいは梅の倍の重量とか聞きます。重石をすると植物の組織が破壊されて塩分の浸透が早くなります。ですが、本当に遅い場合(急いでいる場合)は少し重くしてください。無理強いですが、梅の中の水分が出やすくなります。普通の漬けものと同じ。
植物の組織を壊さないで食感を楽しむ場合、朝漬けなどは重石を使いません。
梅干しもカリカリ漬けは重石は使いません。普通の梅干しは普通に重石を使っていますが、漬け込み時間が十分あれば重石なしでも構いません。本当?。重石を使って早く梅酢を上げて梅と空気の接触を回避できれば梅干しにカビが生えて駄目になることを防ぐことが出来ます。昔は重石は必須だった訳です。今はポリ袋に入れて空気を追い出し、ホワイトリカーで消毒して、冷蔵庫にでも入れればカビは容易に回避できます。
樽などで漬ける場合は重石は必要でしょうが、ビニル袋を使うときは、空気に触れるリスクも回避できるので、極端に言えば、不要です。純粋に浸透圧現象だけで水分を引き出していいです。時間は掛かります。
塩が容器の下に行きますから、上下を入れ替えるのは適切です。1日1回で十分。樽は面倒ですがビニル袋なら超簡単。ても基本的には汚れません。
(塩分濃度)
塩分濃度が薄いと梅酢は上がり難いです。減塩梅干し(10%以下)は時間を掛けて。自家瀬梅干しは20%前後で仕込むので梅酢は朝の夕方には上がり始めています。
昔は塩分濃度も30%前後まで使っていたようです。梅酢の上がりも促進されたでしょう。
(温度=保管場所)
温度が低いと浸透圧による水分の移動はゆっくりになる。本当?。常温なら早くなる。
※
減塩で、重石も不十分で、冷蔵庫に入れておけば、梅酢が上がるのが遅くなるのは当然。でも美味しいものになる可能性もあります。
※
人気の投稿:週間
-
失敗したカリカリ梅の始末の付け方 カリカリ梅を作ったつもりが全然カリカリにならない。あるのは只の梅酢漬け。しかも皮はやたら硬い。中はじゅくじゅく。どうやらカルシウムが果肉の奥まで達していなかったみたいだ。 卵の殻の量が少なかったか、塩分が多すぎたか、そういうことも失...
-
梅の実から出ているゼリー状のものはなんですか? 恐怖のヤニ果 農家の人はこのような梅を「ヤニ果」と呼ぶらしい。このゼリー状のものを除去すればOKなのか、梅そのものを除去するのか、ヤニ果の扱いがどうも分からない。 ヤニ果の取り扱い方 : 梅の果実障害...
-
漬け込みの塩が溶けない 塩と塩分濃度 漬け込むが塩が溶けないで底に溜まっている。梅酢の上がりが遅いと塩が残ります。 塩の入れ過ぎの場合は底に溜まります。当然。計量ミスがないか確認してください。昔の梅干しなら梅の重量の10%~30%が普通。健康志向の今時は流石に2...
-
カリカリ梅を作る カリカリ梅 カリカリ梅は梅干しの出来損ないかと思っていたら、これはこれで一つの食品。好んで食べることはないが、シラス干しとカリカリ梅の刻んだものが入ったおにぎりはとても美味しい。だから少し作りお気があっても良い。 カリカリ梅の作り方 サイト...
-
果実シロップの低温殺菌の意味と方法 低温殺菌とは 牛乳などで風味を損ねないで殺菌するための手法。温度的には60度~70度。もう少し高く設定することもある。 果実シロップの場合は、常温で作った場合は途中で菌・カビなどが紛れ込んでいる可能性があるので、保存性確保のた...
-
梅酢が濁っている 梅酢 ここでいう梅酢は梅干しを作るときに出てくる梅酢のことです。本来は無色透明ですが、梅干しの漬け込みに問題があると梅酢が濁ることがあります。梅酢の様子をみて濁っていないかどうか確認することも大事です。 梅酢は、赤シソを入れて、シソの葉...
-
林檎シロップ(りんごの酵素ジュース)を作る りんごの酵素ジュースって何だろうとレシピを見ると、梅シロップと同じつくり方ですから、林檎シロップでもいいのかもしれない。ジュースの定義は100%。これは砂糖と混ぜるので定義上はシロップになる。 材料 林檎1キログラム...
-
(梅仕事)砂糖が焦げる温度 ジャムなど砂糖を温めるときは、砂糖を焦がさないかにとても神経を使います。一度焦がせば、好ましくない味と匂いが混じりこんできて悪い時は全て台無しの事態になります。 かと言って低温では砂糖の溶け具合が不十分で調理途中の状態のままになりかねませ...
-
土用干しの夜露の効果 夜露 温度が下がって飽和水蒸気量が下がって空気中の水分がものの表面に取り付いて夜露になります。日中の高い温度と乾燥、夜間・明け方の低い温度と湿気を交互に繰り返すことで、梅の中の湿度が適正化される・果肉も程よく柔らかくなる(熟成が進む)ことを期待...
-
画像と記事は直接関係ありません /梅酒(2013-06-18) 《マテリアル》 (2013-06-18) 梅:南高梅・青梅 サイズ:3L 重量:3キログラム 入手日: 2013-06-18 (発注日は 2013-06-12 ) 入手先:通販...
人気の投稿:月間
-
梅の実から出ているゼリー状のものはなんですか? 恐怖のヤニ果 農家の人はこのような梅を「ヤニ果」と呼ぶらしい。このゼリー状のものを除去すればOKなのか、梅そのものを除去するのか、ヤニ果の扱いがどうも分からない。 ヤニ果の取り扱い方 : 梅の果実障害...
-
失敗したカリカリ梅の始末の付け方 カリカリ梅を作ったつもりが全然カリカリにならない。あるのは只の梅酢漬け。しかも皮はやたら硬い。中はじゅくじゅく。どうやらカルシウムが果肉の奥まで達していなかったみたいだ。 卵の殻の量が少なかったか、塩分が多すぎたか、そういうことも失...
-
りんご酒を作る 林檎でお酒を作ろうと思ってサイトを見るといろいろなレシピが紹介されている。でも分からないことばかり。 林檎酒の作り方 <リンゴの種類> ◇ 酸味の強いリンゴ : どの林檎を使うかが問題。一般的には紅玉を使う。強い酸味が酒の味を引き締め...
-
カリカリ梅を作る カリカリ梅 カリカリ梅は梅干しの出来損ないかと思っていたら、これはこれで一つの食品。好んで食べることはないが、シラス干しとカリカリ梅の刻んだものが入ったおにぎりはとても美味しい。だから少し作りお気があっても良い。 カリカリ梅の作り方 サイト...
-
漬け込みの塩が溶けない 塩と塩分濃度 漬け込むが塩が溶けないで底に溜まっている。梅酢の上がりが遅いと塩が残ります。 塩の入れ過ぎの場合は底に溜まります。当然。計量ミスがないか確認してください。昔の梅干しなら梅の重量の10%~30%が普通。健康志向の今時は流石に2...
-
Traditional brown rock sugar (梅仕事)氷砂糖の選び方 ホームセンターカインズホームで保存容器と一緒に氷砂糖を買ったら失敗だった。所変われば品変わる。カインズホームで一揃いと思ったのが間違い。ホームセンターは所詮ホームセンターだ。 ボ...
-
(梅仕事)梅の種類と選び方 梅といっても色々ある。日本が原生地で改良も日本で進んでいます。花を楽しむ花梅、梅の実を収穫する実梅、両方とも改良が進んで多くの品種が登録されています。各地方でどんどんやっているので実態把握は困難かも?。交配と接木で訳が分からなくなっていると残...
-
果実シロップの低温殺菌の意味と方法 低温殺菌とは 牛乳などで風味を損ねないで殺菌するための手法。温度的には60度~70度。もう少し高く設定することもある。 果実シロップの場合は、常温で作った場合は途中で菌・カビなどが紛れ込んでいる可能性があるので、保存性確保のた...
-
(梅仕事)砂糖が焦げる温度 ジャムなど砂糖を温めるときは、砂糖を焦がさないかにとても神経を使います。一度焦がせば、好ましくない味と匂いが混じりこんできて悪い時は全て台無しの事態になります。 かと言って低温では砂糖の溶け具合が不十分で調理途中の状態のままになりかねませ...
-
林檎シロップ(りんごの酵素ジュース)を作る りんごの酵素ジュースって何だろうとレシピを見ると、梅シロップと同じつくり方ですから、林檎シロップでもいいのかもしれない。ジュースの定義は100%。これは砂糖と混ぜるので定義上はシロップになる。 材料 林檎1キログラム...
人気の投稿:年間
-
失敗したカリカリ梅の始末の付け方 カリカリ梅を作ったつもりが全然カリカリにならない。あるのは只の梅酢漬け。しかも皮はやたら硬い。中はじゅくじゅく。どうやらカルシウムが果肉の奥まで達していなかったみたいだ。 卵の殻の量が少なかったか、塩分が多すぎたか、そういうことも失...
-
梅酢が濁っている 梅酢 ここでいう梅酢は梅干しを作るときに出てくる梅酢のことです。本来は無色透明ですが、梅干しの漬け込みに問題があると梅酢が濁ることがあります。梅酢の様子をみて濁っていないかどうか確認することも大事です。 梅酢は、赤シソを入れて、シソの葉...
-
梅の実から出ているゼリー状のものはなんですか? 恐怖のヤニ果 農家の人はこのような梅を「ヤニ果」と呼ぶらしい。このゼリー状のものを除去すればOKなのか、梅そのものを除去するのか、ヤニ果の扱いがどうも分からない。 ヤニ果の取り扱い方 : 梅の果実障害...
-
漬け込みの塩が溶けない 塩と塩分濃度 漬け込むが塩が溶けないで底に溜まっている。梅酢の上がりが遅いと塩が残ります。 塩の入れ過ぎの場合は底に溜まります。当然。計量ミスがないか確認してください。昔の梅干しなら梅の重量の10%~30%が普通。健康志向の今時は流石に2...
-
古い梅干し(昨年・一昨年の梅干し)の土用干し 古い梅干しはどうするかという話です。 (1)何もしない 何もしないでそのまま消費して行く。全く何も問題ありません。好みの味で落ち着いているなら何もしないのが一番でしょう。保存環境としてもカビの様子など無ければ特に言う...
-
(梅仕事)砂糖が焦げる温度 ジャムなど砂糖を温めるときは、砂糖を焦がさないかにとても神経を使います。一度焦がせば、好ましくない味と匂いが混じりこんできて悪い時は全て台無しの事態になります。 かと言って低温では砂糖の溶け具合が不十分で調理途中の状態のままになりかねませ...
-
Traditional brown rock sugar (梅仕事)氷砂糖の選び方 ホームセンターカインズホームで保存容器と一緒に氷砂糖を買ったら失敗だった。所変われば品変わる。カインズホームで一揃いと思ったのが間違い。ホームセンターは所詮ホームセンターだ。 ボ...
-
カリカリ梅を作る カリカリ梅 カリカリ梅は梅干しの出来損ないかと思っていたら、これはこれで一つの食品。好んで食べることはないが、シラス干しとカリカリ梅の刻んだものが入ったおにぎりはとても美味しい。だから少し作りお気があっても良い。 カリカリ梅の作り方 サイト...
-
梅酢漬けに使った漬け汁は最後は捨てるの? 野菜の水分が多く出たものは塩分濃度も酸味も薄まっているので再利用には適さない。再利用する時は、水分が出ないものを使う。また、水分が出るものは水気を切る工夫をする。 水気を出す工夫:簡単なのは塩揉み・一晩漬けておく。浸透圧で水気が外...
-
梅シロップを作るときに出てくる泡は何ですか? 炭酸ガスです。 発酵による生成物です。発酵が始まっています。 梅は生ものですし、作業は人間がやるので、消毒・滅菌をしても限界があり、雑菌はどうしても紛れ込んで来ます。果実シロップ作りでは多かれ少なかれ炭酸ガスは出てき...
